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8月6日の広島、9日の長崎での原爆記念日の映像を見ていて、かつて訪れたそれぞれの平和公園とともに、今回は原爆2世という言葉を思い出した。それは、学生時代の戸隠でのキャンンプの授業の時、テント内でミーティングをしている時、私は原爆2世なので何時症状が出るか不安だと広島出身のメンバーが話したことであった。それまでこのことにあまり関心がなかったため、よく知らなかった自分を恥じた思い出がある。そして今年は原爆と反対にある平和についてのエッセイを思い出した。

それは1955年(昭和30年)発行のカッパ・ブックスの一つ「随筆うらなり抄」(渡辺一夫著)のなかにある『平和の苦しさ』というところである。勝手に一部引用すると「平和とは、戦乱を産み出すさまざまな邪なものを、人間の理性が、汗みどろ血みどろになって、おさえつける努力が持続している間のことををいう、と言ったら、ヴァレリー先生のまねをするなと叱られるかしら? 叱られてもよい。そして、戦乱を産み出す邪なものは、大体が目立たずに、我々にしのび寄ってくる。これを早めに発見して、これが成長せぬようにおさえつけることは、なみ大抵のことではないし、じつに地味な、しかもおわることのない苦しみでもある。」とある。それに続き愚劣な戦争をなくすためにと結んでいる。

1955年の本だからきっと神田の古本屋でこの時の定価100円と同じような金額で買ったのかもしれないが、どうも印象に残っていいる本である。官僚が作成した挨拶よりも、画面に映っていた一羽の折鶴にふっと目が行って、改めて平和への祈りを自覚した日であった。まして、今は更にコロナ禍である。