ちゃえる@年長

保育園の夏祭りで年長は「ソーラン節」と「和太鼓」を披露する。
春から練習に取り組んでいたのは知っている。

先生からは
「ちゃえるくん、大分上手になりましたよ~。
ちょっとできてないところもありますけど~、これから毎日練習していくので~」
というプラスなお言葉を頂いていたので安心していた。

が・・・本番が近くなるにつれて、お友達から聞こえてくる声。
「ちゃえるくん、太鼓全然叩けないよ。」
「ちゃえるくん、待っている時もお尻が落ちちゃってダメなんだよ。」
あれもこれもできないという声ばかり。

ヤバそうなんですけど・・・。
先生に聞いてみると・・・
「んー、頑張っているんですけどねぇ~。
前の子に釣られちゃってわかんなくなっちゃうみたいで~~」

和太鼓は二人向かい合って叩くのだが、前の子に釣られちゃうと左右がずれて分からなくなってしまうということだった。


家に帰り、こんな時の為にとっておいたサランラップの芯を2本渡す。
「ちゃえる。ちょっと太鼓やってみて。」
「1・2・3・4・5・6・ソーレ」
軽快に始まるのに、あっという間にゴニャゴニャして終わる。。。
全くちっともさっぱり覚えてないようだった。

お友達につられて間違う以前に、全然覚えてない。
お前、何カ月も保育園で何をやっとったんじゃーーーーっ。


特訓開始して気づいたのだが・・・。
ちゃえるは、「ドン」と口では言っていても、「ドン」のタイミングで太鼓を叩くということが分かっていなかった。
初歩の初歩から始まる特訓。
本番まで1週間。
うそでしょーーーーというレベルに私の顔も引きつる。

保育園で楽譜の写真を撮らせてもらって毎日家でも練習。
家で気づいたことを先生にも伝えて保育園でも特訓してもらった。


が・・・
なんつーの?
やっぱり、私や先生じゃダメなんだよね。
甘えちゃって。

そこで、親父くろえる登場。
雷ドカーン。
叱られ怒鳴られ、仕舞には泣いても許されずに練習漬け。


そして、その頃・・・
実はソーラン節もできていないという話をお友達から聞く。

だって・・・だって・・・
先生は「太鼓は、ちょっと興味がないんですかねー」って言ってたじゃん。
なんでソーランまでできないのよっ!


家で、Youtubeからソーラン節の動画を探す。
振付が似ているのを見つけ出し、
「ちゃえる・・・踊ってみて。」
元気に踊りだすものの・・・腰をしっかり落とせずヨタヨタ。
振りも覚えきっていない。

お前・・・保育園で毎日毎日何をしているんだ・・・本当に。
保育園のことは保育園で完結して来いっ!!


ももえるに特訓したことはなかったが、本番ではシレっとやってのけていたし、そんなものだと思っていた。
が、どうやらそうではない子もいるらしく・・・。


私が夕飯作っている間、Youtubeに合わせてエンドレスソーラン。
ソーラン節に疲れると、太鼓の練習。
太鼓が嫌になると、ソーラン節。
時々ももえるが教えてくれ、パパや私が夜な夜な特訓するという日々。


がんばれ、ちゃえる!
どうなる、夏祭り!