ももえる小学校初めての運動会。


事前にくれた家族へのお手紙の内容は、
「ダンスと玉入れがんばる」だった。


徒競走は眼中にないらしい。
足が速くはないももえるの正直な気持ちなんだろう。
がんばらないわけではないけど、上手にできないって思っているんだろうな。
「精一杯頑張ればいいんだよ」と諭してはみたものの、
「だって勝てないもん!」と半泣きだった。


家で踊ったり応援練習をしたり、学校の帰り道に走る練習をしてみたり。


そうしてやってきた運動会。
前日から「緊張する~」と言いながら、ワクワクした顔をしていた。


さすが本番に強いももえる。
当日もワクワク出かけて行った。
ももえるが元気に出かけていくのを見送りながら、
「ちゃえるも、ももえるの爪の垢もらえばいいのに・・・」と無駄なことを思ってしまう母であった。