ももえる@3歳1か月。


サンタクロースに、サンタクロースの乗ったケーキを頼んだももえる。

ケーキのカタログを見ながら、イチゴがのってて、サンタクロースが笑っているケーキを一生懸命探して、サンタクロースにお手紙を書いた。



あれから1か月。

X'masは平日なので、のんびりケーキで喜んでいる暇はないので、相手が3歳で日付感覚がないことをいいことに1日フライング。

23日の夜にプレゼントを仕込み、24日の朝プレゼントを開けるようにした。



ケーキを枕元に置くわけにもいかないし、食べる日にケーキを買った方がおいしいので、サンタクロースからはケーキの引換券をプレゼント・・・という演出にしてみた。

まぁ、3歳児に引換券のありがたみなんかあるわけもなく、感動は今一つであった。



引換券を持ってパパとケーキをもらいに行って帰ってきたももえる。

「ケーキもらえたの~」とわくわくだ。

箱の上から中のケーキが見えたので、ももえるに見せてやると

「ももえるちゃんのケーキのサンタクロースが笑ってない・・・」

確かに、そこにいるのは間抜け面のサンタクロース。


しまった・・・と思っている間に、目からは大粒の涙がぽろぽろ。

うわぁぁ~~~~~~、泣かれてしまった~~~~。

そういえば、笑っている顔のサンタクロースって言ってたね。あわわわ。


「・・・そう!きっと食べるころにはサンタクロース笑ってくれるよ!」

「本当に?」

「ほんと、ほんと!!今はまだ食べる時間じゃないから笑ってないんだよ!」

「そっか・・・じゃぁ後で笑ってくれる?」

「うん!きっと!!」



いやさぁ・・・

私も、「ケーキの飾りくらい」って言おうとしたんだけどさ。

ももえるからしてみたら、サンタクロースに頼んだ、サンタクロースのケーキなわけよ。

それが笑ってないって、ちょっとしたホラーじゃない?

傷つくよね?サンタクロースに笑顔のサンタクロースをお願いしたのに、変な顔のサンタクロースをよこされたって。

楽しいクリスマスが一瞬にして台無しになれるほどの破壊力あるような気がした訳よ。



そこで、寒空の下チャリンコとばして、スーパーめぐり。

笑顔のサンタクロースのケーキの飾りを探して3件。

どこにも売ってないし。

普通売ってるよねぇ?なんで今日に限って売ってないわけ?

そこで目についた製菓用の赤ペン。

チョコペンの類似品のジェルペン。


それを購入して家に帰り、くろえるに「あんたこういうの得意でしょ?ももえる泣かせたんだからなんとかしてよね!」と偉そうに脅して口元を補正してもらった。



やれやれ。

まぁなんとか笑っているように見えなくもない。



待望のおやつの時間。

ももえるの反応にドキドキだが、気取られないように精一杯盛り上がって見せる私。

「じゃーん!あ!サンタクロース笑ってるね!!よかったねー、ももえる!!!」

白々しい芝居にも力が入るってもんだ。



「ほんとだ!お口笑ってるね。

・・・目が笑ってない・・・」



ひ、ひぃ~~~~~~

目は真ん丸のつぶらな瞳。

これはどうにもならんだろ。


くろえるがすかさず、

「サンタクロースは、ふぉっふぉっふぉ~って笑うだろ?

だからこういう目なんだよ」


「そ、そうだよ!

ふぉっふぉっふぉ~だからね!

ふぉっふぉっふぉ~~~」


「きゃははは~~」

サンタクロースの笑いにつられて笑うももえる。



「それに、サンタクロース笑ってるよ!!」

「ほんとだ!サンタクロースは笑ってもこういうお顔なんだよ!」


・・・とかなんとか、ご機嫌取りつつ洗脳をして、

「ほんとだー、サンタクロース笑ってるねー」と言わしめた。



あー、よかった。

一時はどうなることかと思った。。。



ケーキはおいしかったけど、大変だった。



全国のケーキ屋さん。

お忙しいこととは思いますが、

ケーキの上のサンタクロースは笑顔でお願いします。

このように面倒くさい純真な子もいますので・・・。