お産で入院していた時のこと。


私が出産したのは個人病院で、基本的には先生は一人。

曜日によっては先生は大学病院で診察しており、代わりに別の先生が診察するというシステムをとっていた。



私のお産が19時。

それから2時間ほどして、部屋へ戻った。

部屋で夕食を食べ、就寝。。。



全身疲れているはずなのに眠れない!

興奮しすぎなのと、暑いのと、痛いのとで、まったく眠れない。

くろえるにメールを送ったりしていたが、「早く寝ろ」と優しくもつれないお言葉。



部屋が暑いのと自分が熱いのと両方で、暑くてたまらない。

涼みに廊下へ出た。

目の前は新生児室。

カーテンは閉まっていたけど、隙間からのぞくとちょうどそこにはももえるが。

「うへへ~、かわいいなー」

「本当に産まれたんだなー」

「無事に産まれてよかったなー」

想いは尽きない。。。



すやすや寝ているももえるを見ていたら、先生が通った。

ひとつお産が終わって帰るところだと言う。

こんな夜更けに、産婦人科医大変だなーと思いつつ、

「おやすみなさい」と挨拶すると、

「おやすみ。またくるよー」と一言。

どうやら、次のお産も近いようだった。



その後部屋に戻ったが、やはり全然眠れず、人生初の睡眠薬を処方してもらい、眠りについた。



朝。。。

楽しい朝食タイム。

他のママさんたちの話を聞くと、どうやら昨晩は私のお産を皮切りに5件も続いたらしい。

ぐぇ。先生、あれから3回も来たのか。。。

そういや、昨日の昼間は普通に外来やってたよなー。

昼に外来やって夜に5件も赤ちゃん取り上げて・・・

これから外来!?

ぐはっ。。。



入院患者の朝の診察時間。

そこには若干疲れた顔をした先生が、いつもどおり軽口をたたいていた。

話には聞いていたけど、ホントたいへんだな・・・産婦人科医って。



そして、その日の夜・・・

またもや、お産が続き、その数4件。


・・・。

なんかもう、いつ寝てるんだ?

大丈夫なのか、先生は?

夜寝ないと無理な私には絶対勤まらない仕事だと思った。



そんな先生は、

「女って大変だよなー。俺、生まれ変わっても絶対女にはなりたくないよ。だって、色々痛いし大変だよね~」

とへらへら笑いながら言う。

「私は、産婦人科医にはなれないと思いましたよ・・・(^▽^;)

女よりももっと大変ですよねー」と返すと、

「えー大したことないよ」と笑っていた。



たいしたことあると思う・・・。

・・・どんだけタフなんだ??



産婦人科の先生方が大変なのが良くわかった。

でも、元気で頑張ってほしいと心から思う。

無事に産ませてくれてありがとう、先生。