<前回までのあらすじ>
晴れのお食事会のために、髪をアップして「おしゃれなおねぇさん」を演出するはずが、
なぜか、ロッテンマイヤーのような髪型に仕立てられたあたし。
いったい、どんな陰謀なのか・・・il||li _| ̄|○ il||l

どうなる、あたし!!


詳細はこちら→前編



憂鬱な気持ちのまま電車は進んでゆく・・・。




美容師さんは「髪はさわるとしぼんでいく」と言っていた。
「なんでもいいから、早くしぼんでくれ・・・。」

セットを乱さないように注意しつつも、さわりまくる。


また、美容師さんは「髪は湿気などを含むとだんだんしぼんでゆく」とも言っていた。
「早く湿気を吸って、頭しぼんでくれ・・・。」
そればっかり考えながら雨乞い( ー人ー)|||~~~ ナムナム




電車は進んでゆく。。。




私の雨乞いもむなしく、晴天のまま、自分の両親と合流する。



母親ならなんかフォローしてくれないだろうか・・・と
淡い期待を胸に、母親にひそひそ声で話しかける。



しろえる「ねーねー。頭でかくない?」
しろえる母「んー、ちょっとね」


フォローなし!


もう帰っていいですか!?
ε=ε=ε= 。・゜(゜ノT-T)ノ




くろえるの家に着くまでの間も、
髪の毛を押さえてみたり引っ張ってみたりと涙ぐましい努力をする。




これでセンスの無い嫁とか、頭の弱い嫁とか思われたらどうしてくれるんだ・・・il||li _| ̄|○ il||l
実際、センスが無いのも、頭が弱いのも事実だが、

こんな日に目に物を見せなくてもいいじゃないか・・・( ┰_┰) シクシク



悲観的な気持ちのまま、くろえるの家に到着。

その頃には、頭も若干しぼんだ気がしたし、どんよりした顔をしていたのでは余計に悪いので、
ともかく開き直ってご挨拶。


くろえるのご両親が、どう思ったかは怖くて未だに聞いていないし、
聞きたくも無い・・・。
(でも、お食事会の時にお花くれたから、最悪な印象を与えたわけではない・・・と信じる)



1時間ほどご歓談し、お食事会の会場へとまた移動。





念願の夕方・・・。



美容師さんはこの時間をターゲットに髪をセットしたはず!
つまり、アヒルから白鳥になるならこの時間!!

ドキドキしながら、ショーウィンドウを覗き込んだりするも、
イマイチおばちゃんっぽい気がしてならないこの頭・・・(-"-;)


横にいた母の一言。
「なんか、もったりしてきたね・・・」



もったり・・・・・・( ̄Д ̄;;


田舎の母にこう言われるくらいなのだから、都会の若者の感性からすれば異様に違いない・・・il||li _| ̄|○ il||l
つまり、アヒルの子がアヒルの大人になっただけ・・・・・・・il||li _| ̄|○ il||l
こんなオバちゃん頭でお食事会・・・・・・・il||li _| ̄|○ il||l



イヤーーー!!! ダダダッε=ε=εε=ε=ε=( ┯_┯)




純粋無垢な心で美容師を信用していた自分がうらめしい。


お食事会では写真を撮られることは避けられない。
この頭で写真に写るくらいなら、丸坊主の方がまだ潔い(゜Д゜) クワッ



なんとかせねば・・・
なんとかせねば・・・
なんとかせねば・・・



これから美容院へ駆け込むか・・・?
そんな時間もない・・・


お食事会の会場のトイレに駆け込むか・・・?
主賓がトイレから出てこないのはマズイだろう・・・



なんかないか・・・

考えろ、あたし・・・・・・・(-"-;)





。。。。。。。。ヽ(・ o ・)ノ ハッ!


そういえば、母が泊まるのホテルがあった(-ω☆)キラリ
母親の荷物を置きにチェックインしに行ったときがラストチャンス。
水道もあるし、そこでなんとかするしかない・・・。



母親の荷物を部屋へ運ぶのを口実に、ホテルの部屋へあがりこむ。


ドアが閉まった瞬間・・・







「おかーーさんっ! ムースないの?

ジェルでもなんでもいいから!!
なんかないの!?!?!?

o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)o」







もはや半無き。



呆れつつもとかばんをあさる母。


固唾を呑んで見守るフリをしながら、鏡を凝視する私。



「あ、あった!」



母がかばんから取り出したのは、ロングウェービーヘアー用のムース





でかした!!!!!!!!

偉いっ!
あんたは偉いよっ!
さすが、あたしの母だよっ\(^▽^\)(/^▽^)/




(; ̄ー ̄)...ン?
ショートの母がなぜこんなものを・・・



いろんな意味で、さすが私の母(^▽^;)





洗面所と鏡台を独占し、
ムースを片手にヘアーセットを始める。



十年に一度しか発動しない真剣さレベル10を発令し、
10分くらい奮闘の後、見違えるように変身・・・。


さっきまでと顔の大きさからして違う。

ちょっといけてんじゃないの~( ̄▽ ̄) ニヤ




母に「どう?」と聞くと
「おー、きれいになったよ!」との答えが。


ふふん( ̄ー+ ̄)
あたしの手にかかればこんなもんよ。




ご機嫌で母の部屋を出て、
ロビーにいたくろえるの前でポーズをつけて威張ってみる。


しろえる「どうよ?」
くろえる「お?いいんじゃない?」

今日はじめて褒められた(●⌒∇⌒●) わーい



実はあたし、美容師より腕が良いんじゃないの?
( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)えっへん!




意気揚々とホテルを出る。


さっきまでとは景色がちがう。
気分も違う。
たぶん、歩き方も違ったし、顔つきも違ったと思う。



その後のお食事会は、
お料理もおいしかったし、会話も楽しめたし、写真も笑顔で写れた。

本当に、幸せな一時を過ごせた。



あのままだったらと思うとぞっとする。
多分、すべてが5ランクくらい下に感じられたことと思う。

絶対、嫌な思い出としか残らないし、写真なんか見たくもなかっただろう。




これが本番じゃなくてよかった・・・・・・。
予行練習しておいてよかった・・・・・・・と心の底から思った。



ってことで、教訓!!!


一、髪型は入念に研究して、画像を持っていく!!!
一、ヘアリハーサルやメイクリハーサルは必須!!!
一、担当の人とのコミュニケーションを大切に!!!



合言葉は
「美花嫁は一日にして成らず」
だぁぁぁ!!!



当日、ムースも持参したほうが良いかなぁ~?