ブロガーイベントに行って来ました。

※以下の写真撮影はブロガーイベントで許可頂いております。

川瀬忍(1950年~)は、(以下ホームページより)十代で作陶の道に進んで以来、現在まで活躍を続ける、現代を代表する青磁作家のひとりです。作陶家の家に生まれた3代目。
この度、作陶50年を記念した展覧会が開催されます。
2011年に一度個展が行われててるそうです。
今回は、作品以外に、古陶磁、古美術等を展示空間に自在に取り合わせたものになっております。

その①
最初の写真は今回撮影可能です。
なんとエイをモチーフにした作品。
それも金属製。

上のプレートは漢時代と下の右側が南宋時代、左は18才の時の習作。実際に青滋の茶碗制作は40代になってから制作されるんです。
それほど難しいものなんですね。

これも、上の陶片は元時代、忍の文字が名前に因んで購入、下の作品は、薬師寺の五重塔の下に使われたもの。色々な種類の土が使われていて、その質感を活かした作品になります。

まず川瀬さんの茶碗からスタート、どのように変化してゆくか。初期作品から、青磁に至り、だんだん洗練、変化してゆくのが感じられます。










その②
なんと柔らかな姿かたち、そしてエイモチーフ、植物の葉をイメージ、シンメトリーなデザイン、古いものと新しいもの=川瀬さんの作品、この味わいは出せるのは川瀬さんならでは。




この二点はどちらが古いでしょうか。
古く見えるのが、川崎さんの作品という事の様です。


その③
最初の写真、陶片は中国の有名窯のホンモノ、偽物が横行してるんだとか。それほど貴重なもの。
そして川瀬さんの作品は更に進化して行きます。釉薬より土に拘り、そしてそれぞれ作品の下に置かれてるのは薬師寺の五重塔の下から出てきた土、基壇土、奈良時代に塔を作るのに何層にも重ねられたもの。最初にあった作品に見られたものですね。

陶片、清涼寺窯祉資料、これら大変貴重で、今時偽物が出回るほどとのこと。

この真ん中の小さなものは、天然の黄鉄鉱結晶なんだとか。
周りは中国の古い金具。

その④
この奥にも作品が展開し、変化してゆきます。ほんと自由に創作されているんだなあと思いました。










この完成度は秀逸です。











その⑤
ラスト前とラスト、ここはいつも楽しみにしてるんですが、今回はインスタレーションのように割れた作品が砂に埋められてました。そしてお酒好きな川瀬さんらしく酒器も。










川瀬忍  作陶50年の間
11月23日(金・祝)~ 2019年3月24日(日)
菊池寛実記念智美術館