特別内覧会に参加しました。
※写真撮影は内覧会で許可頂いております。
1968(昭和43)年に皇居宮殿が完成し、そこを飾った美術品に創設者の山﨑種二が感銘を受けて、これら優れた作品を広く皆さんにもご覧頂きたいとの願いから、それらを手掛けた日本画家たちに作品制作を依頼されました。
今回は、宮殿完成から半世紀、また平成から次の時代へ変わるタイミングで、それらを一挙公開し、皇室ゆかりの美術を紹介する展覧会になります。
毎回何が最初なのか楽しみです。
この後には、天皇の手になる書や宮家に伝来した、土佐光信らの絵巻が続くのですが、山種美術館にそれらがコレクションされてるとは、あまり印象に無かったです。(一部は國學院大學所蔵)
更には、工芸品、ボンボニエールというフランス菓子を入れて下賜された銀製の小さな容器などが目をひきました。
下賜、天皇から賜ること、今回ちゃんと覚えました。
荒木 寛畝、渡辺 省亭は赤坂離宮下絵の花鳥図画帖や、小堀 鞆音、竹内 栖鳳、川合 玉堂の皇居造営の下絵なども展示されていました。全てトーハクよりの出品です。
小さめの作品が続いた後には大きなものも観たいと、屏風絵が並びます。
野口 小蘋
《箱根真景図》
明治40年 紙本・彩色 山種美術館
同(部分)
下村 観山
《老松白藤》
大正 10年 紙本金地・彩色 山種美術館
今回はこちらが撮影可能になります。
長谷川等伯を彷彿させる作品、大きな松ですね。是非とも、クマンバチを撮影されると良いかも。羽がぼやけてるのは動きを捉えてるからです。
ここの展示が秋らしく鮮やかで気に入りました。
左 山口 蓬春
《新宮殿杉戸楓杉板習作》
昭和43年 杉板・彩色 山種美術館
©️公益財団法人JR東海生涯学習財団
中 山口 蓬春
《新宮殿杉戸楓4分の1下絵》
昭和42年 紙本・彩色 山種美術館
©️公益財団法人JR東海生涯学習財団
右 橋本 明治
《朝陽桜》
昭和45年 紙本・彩色 山種美術館
個別に見て行きます。さらにそれぞれ部分で、気になるところを。
何故か金が気になるようで、ついつい迷ってしまうことが伝わるかもしれません。(笑)
山口 蓬春
《新宮殿杉戸楓杉板習作》
昭和43年 杉板・彩色 山種美術館
©️公益財団法人JR東海生涯学習財団
次には、上村 松篁は花と鳥、安田 靫彦は文字も美しく有名(山種美術館のロゴの文字もそうでしたね。)そして、横山大観も忘れてはならぬ皇室ゆかりの画家の一人ですね。
この次は、帝室技芸員。明治23年~昭和19年の期間で79名が任命されました。
皇室による美術の保護奨励目的で、竹内栖鳳、上村松園などの日本画、並河靖之、涛川惣助、香川勝廣らの工芸、黒田清輝や和田英作らの洋画の展示があります。
絵画作品から幾つかをセレクトし、やはり最も気になった部分を接写してみました。
橋本 雅邦
《松林山水》
明治 25年頃 絹本・彩色 山種美術館
今尾 景年
《松下牧童図 》
1868-1924年頃 明治-大正時代 絹本・彩色 山種美術館
さて、今回の特製和菓子
2018年11月17日(土)~2019年1月20日(日)
山種美術館