展覧会に行って来ました。
黒黒黒、白、灰、朱、細かな作業を繰り返して生み出された作品に、最初は?な気持ちがだんだん捕らわれ、そこに何かが見えてきそうになりました。
村上友晴とは、
ホームページのプレスリリースより
村上は、福島県三春町生まれ。幼少期は、東京上野界隈に住み、東京国立博物
館を庭として親しみ、日本の古美術にも触れています。特に「墨」の表現に興味
を持ち、東京藝術大学では日本画を学びますが、1961年に卒業した後は、黒い
油彩を用いた絵画世界を追求し始めます。終始一貫しているのは、この黒い絵具
を物質として、筆を使わずペインティングナイフで注意深く、密やかに絵具を置
きながら画面を作り上げていく姿勢を持つことです。
以上引用終わり
目黒区美術館には主要な作品がほとんどあるようです。
え、これ読まないと、あの黒の単色の作品が途方も無い手間隙をかけられてるとは思えませんでした。
冒頭の美術館前のポスター、そしてこのパンフレットだけ見ただけではね。
エントランスホール
無題
1963年
これは1964年のグッゲンハイム国際展に選抜された際の出品作品です。
展示室A
一番大きな展示室なので、100号の大きなサイズの作品が並びます。
ここ、自然光が入るのですね。なのでこのサブタイトル。いかんいかん、作品ばかり見てたわ、私は。
さてタイトル
Pslan1(詩編1)
無題(礼文)
聖夜
他は全て
無題
タイトルは同じですが、どれも表面の様子が違います。
同じものは無いんだとか。
これは偶然出来上がるのでは無く意図を持たれて制作された事を頭に置いて観ると味わいが違います。
あ、私、何とかそれらが読み取れないか、また描いてあるものが何だか分からないか、はい、(礼文)が海を描いてるんだと分かりました。他はほぼ分かりませんでした。
そのうちに凹凸のある表面に引き込まれてそうになりました。その表面積の広さは最高どのくらいなんかな、なんて思ったり。
展示ロビー
ここには朱があります。
1980年代に頻繁に訪れてた東大寺二月堂の修二会をテーマにしていたと。これ石板にイメージ刻印して、バレンで擦り上げてたもの。
暗闇の中の松明が燃えてる感じだと。
また、漆の色でもありますね。
展示室B
ここは白と灰色、鉛筆とニードルで描き削りこむ、細かいです。
また、これは深く信仰していたキリスト教をテーマにしています。
タイトル
マリア礼拝堂
十字架の道
ICON
後は無題
展示室C
奥に一点だけ、
ここには石があります。
時間の関係なんだそうですが、よく実感出来ず。
見終えると、何か清々しい気分になってました。
2018年10月13日(土)〜2018年12月6日(木)
目黒区美術館
#村上友晴展
#ひかり降りそそぐ