展覧会に行って来ました。
デュシャンの不思議さから、違う魅力の不思議さを求めて。
待望のムンク展、早めに行ってきました。


テレビで見た作品がいくつか見られて、《叫び》はもちろん、《自画像、時計とベッドの間》まで見られて感激でした。感情がよく反映されてる作品、色彩の使い方や感情を表す為の構図はなかなかで、それが真似出来ないムンクの魅力なのかなと。

構成と各章で気になる作品
1ムンクとは誰か

スペイン風邪の後の自画像
やつれてました、そこを描くのはやはり画家の本望なのでしょうか。

家壁の前の自画像
何か言いたげです。

横顔のセルフボート
いわゆる元祖自撮り?

2家族ー死と喪失─
死と春 
臨終の床
病める子1
ここら辺が心に響きました。

アウグスト・ストリンベリ 
クロネコ抱いている画家

ステファンヌ・マラメ
グラン・カフェのヘンリック・イプセン
聖顔彷彿させました。

ブローチ・エヴァ・ムドッチ
これ大好きな作品。



3夏の夜ー孤独と憂鬱─
夏の夜、渚のインゲル
メランコリー
この違いに着目してました。

渚の青年たち(リンデ・フリーズ)
子供部屋用の作品にしてはキツイ気がしました。

夏の夜、人魚
月の満ち欠けと浅瀬の人魚

赤と白
この作品が一番好きでした。
北欧の短い夏、それがモチーフになるのも分かる気がしました。

4魂の叫びー不安と絶望
叫び
ここにありました。ここがセンターですね。

赤い蔦
実に気味が悪い、目が見開いているではないですか。



5接吻、マドンナ、吸血鬼
接吻
二人が溶けてるようです。

吸血鬼Ⅱ
とても良い感じ、吸血鬼感じさせない。
もうムンクの世界にどっぷりでした。
ひたすら目の前に現れる作品に圧倒されていたようですが、さほどそんな気もせずに見ていたようです。




6男と女ー愛、嫉妬、別れ
ここはちょっと淫靡な感じのモチーフが多かったようですが、娼館の壁が緑だからか、言われなきゃ分かりませんでした。
目の中の目
視覚に集約

別離
実に分かりやすい

嫉妬
これが緑の壁で娼館だそうです。
これを絵にするのかと。

マーラーの死
キュビスムかと、白がキツイ。
1902年の銃暴発の事件の作品

すすり泣く娼婦

アダムとイヴ

生命のダンス


7肖像画
緑の服を着たインゲボルグ
家政婦でありモデル、全身の肖像画は大人気。また「守護神」として手元に置いたものもあるとか。

8躍動する風景

黄色い丸太
セザンヌの作品を彷彿

9画家の晩年
いよいよ人生のファイル、明るく見えたり、静かだったり。

星月夜
明るさも感じてしまう。

狂った視覚
目の血管が破裂した、抽象画ではないのです。

犬の顔
人面犬かなと思うくらい。

東屋の傍の自画像
晩年です。静かなです。

自画像、時計とベッドの間
テレビで見たことがありますが、これが見られるとは。感激しましたが、確実に死を迎える。

こんな作品見られるとは思ってなくて、大変感銘を受けました。
私は全体通して、ゴッホのようであり、それ以上だと。
きっとゴッホがもう少し長く生きてればこんな作品描いたのか、どうなんだろう。
ムンクには女性をある意味近い存在として捉えられたから、こんな作品が描けたのなもしれない。

叫びだけではない、そうもっと深いものがあるのがムンク作品かなと思えてきました。

感覚で捉えたムンク展レビューでした。

2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)
東京都美術館