五月大歌舞伎

先日、縁あって誘って頂き、
新橋演舞場にて五月大歌舞伎を観てきました。
演目は、
一、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
二、あやめ浴衣(あやめゆかた)
でした。夜の部です。
籠釣瓶の方は中村吉右衛門さん主演でした。
歌舞伎を見るのはたぶん3回目くらいで、全然詳しくないですが、
観るとやっぱり凄いなぁと思います。
シンプルです、全てが。
芝居も、演出も。
今回1番おぉーっと思ったのは、3幕目の幕開き。
それまで暗転なし。もちろん全幕通じてピンスポットもなし。色のついた照明もなし。
それが、2幕後の幕間の後、
一瞬完全暗転になって、
照明がついた瞬間、
桜と提灯がきらびやかな、吉原の遊郭の華やかな景がぱっとあらわれて、
トリハダたちました。
「暗」から「明」だけの効果でここまでハッとさせられるとは。
思わず拍手。
舞台転換も、盆が回るときは黒子さんがさーっと出てきて、
盆からはみ出してる敷物を閉じたり広げたり。
幕だって人が走って引いてるし。
SEも人がその場で作ってる。
まぁ比べるところじゃないけど、
この前観劇したレ・ミゼラブルは、すっごいデジタル。
うぃーんって出てきてガシャっと合体したバリケードにはおぉー!さすが!と思ったけど、
歌舞伎の転換は、それとは対照的な、シンプルで、なんというか人の手の温かさを感じました。
それから演者さんたちの芸のすごさ。
歌舞伎の芝居は、とっつきにくいように感じるけど、
誰にでもわかるように、大胆でシンプルだなぁと。
ピンスポットがなくても、観るべき役に自然と目がいく。
派手なSEやBGMがなくても、誰がどういう気持ちなのか、観てればわかる。
なんだけど、それって並大抵な稽古では成しえない芸なんだなって感じます。
全てが緻密に計算されてるんだけど、観てる側に緻密さが苦にならないってすごいことだと思うし。
それから、
大詰の場で、斬られた花魁・中村福助さんが膝をついて、身体をそらせる見せ場はもう圧巻です。
文字で説明するのは難しいんだけど…
ブリッチ状態です、40キロくらいの花魁の鬘や帯をつけて。
「しぇぇ~~~~!あ~~れぇ~~~~!」って本当に言っててちょっとウケたけど、、、笑
っていうかもう福助さん本当に綺麗すぎました!!!
女性より女性らしい。綺麗すぎる。
もちろん、
豪華な照明、オケ、音響、装置のミュージカルや演劇も大好きです。
でも、歌舞伎をたまに見ると、
シンプルな美しさと、
人の手の温かさ、
そして厳しく磨かれた芸に、
ただ、感動。
ま、演目によっては正直眠くなるときもあります。
上演時間も長くて、足腰いたくなります。笑
でもいつも観て良かったって思うのです。
あ~~観て良かった!