新潟県の鉄骨工業組合の会報に、寄稿の依頼を受けました。お題は
『鉄骨業界を 変えるのは今!!』です。分不相応なお題に恐縮しきり
な気持ち半分。「忙しいの に~。」という気持ち半分。そんな時ふと名
案が閃きました。今月のブログも同じ お題にしたら一石二鳥!手間も
半分!。・・というわけで重いお題ですが自分なり に考えてみたいと思
います。

・・と、考え始めてみるも、小さなわが社も変えるのに四苦八苦している
自分です。 社員は社員であるとはいえ私とは他人であり、一人一人が
自分自身の考えで生活し 仕事をしています。その集合体である会社を
変えるというのは一筋縄ではいきませ ん。

何かを『変える』というときに人は自分ではない何かを変えたがります。
先ほど私 も自分ではない社員を変えるという表現をしました。それが
会社を変えることであ ると。しかし人は自分ではない他人を動かすこ
とはできません。私自身が動かせる のは私の手であり、足であり、表
情です。それ以外を動かすことはできません。手 を動かすことによっ
てコップを持ち、足を動かすことによって移動するのです。そ れは権
力を持っている人も同じことで、オバマ大統領でさえ自分の体しか動
かすこ とができないのです。

工場の人は「営業がもっとうまく打ち合わせしてくれたら・・。」と言いた
がりま す。 営業の人は「工場がもっと臨機応変に対応してくれたら・・
。」と言いたがります。 しかしこれでうまく改善されたという話を私は聞
いたことがありません。なぜなら 他人を動かそうとしているからです。
工場の皆が「営業が仕事を取りやすいように対応しよう。」としたとき。
営業の皆が 「工場が仕事しやすいように打ち合わせしよう。」としたと
き。そのときはじめて会 社が変わりだします。

・・いやいや。また他人を動かそうとしたようです。そうではなく私自身
が仲間たち が仕事をしやすいように動き回り始めたとき、会社が変わ
りだすのでしょう。

社員にもっと頑張ってもらいたいと思ったら、自分がもっと頑張るしか
ありません。 社員にもっと節約してもらいたいと思ったら、自分がも
っと節約するしかありませ ん。 社員にもっとお客様を大切にしてもら
いたいと思ったら、自分がもっとお客様を大切 にするしかありません。

ですから業界を変えるなら、まったく微力ではありますが私にできる
ことは、わが社 が業界の一員として『良い会社』であるよう努力する
こと、それしかないのだろうと 思うのです。 自分が変わること、そこか
らスタート!!まず私はダイエットでしょうか??
(と言い続けて四半世紀。もはやライフワークとなりつつありますが・・。)