先日、工場内の安全について考えさせられる出来事が立て続けにありました。
一つ目は、錆び止め塗装後の完成品をクレーンで運搬する際、クランプの溝に塗
料が付着していたため滑って製品が落下したこと。二つ目は、弊社に来社いただ
いた経営者の方から弊社で使用しているワイヤーやチェーンの劣化を指摘いただ
いたことでした。
弊社の経営理念の中に次のような一文があります。
『◇私たちは安全を第一に考えます。』・・と。
「あ”~・・、俺ってこんなことを理念に掲げておきながら、なんにも安全のこ
とを意識できていない、考えていないんだ・・。」と落ち込んだ瞬間です。
普段、工場で、現場で実際に作業をしていない自分は意識が低いのかもしれませ
ん。実際にけがをしなければ、実際にヒヤッとした思いをしなければ、安全につ
いて深く考えることはありません。でも、だからこそ安全第一なのではないでしょ
うか?
よく「今年の安全目標は度数率・・%」とか、「強度率・・%」、という話を聞き
ます。しかし何千人に一人の事故だから、けがの痛みも何千分の一、ということ
はありません。事故を起こした本人にとっては、痛み100%、つらさ100%、家族
の悲しみ100%のはずです。
ボクシング元世界チャンピオンのガッツ石松さんは、ガッツがある選手だから、
この名前になったのではなく、ガッツがない選手だからガッツをつけるために、
ガッツ石松というリングネームを付けたのだそうです。
どんな工場でも、どんな現場でも、絶対に安全ということはありえない。だから
こそ安全第一をかかげ、安全第一を話題にし繰り返し繰り返し意識していくこと
が大切なのだと思います。
そういえば、今週は全国安全週間。安全を意識するいい機会だと思います。今日
も安全第一で行きましょう!!
では、ご安全に!!