今日、来社されたメッキ屋さんに「どうですか?あんばいは?」と聞いたら
「苦しいっす。」という返事が返ってきました。仕事のご要望はいただくのに
なかなかその通り対応できない。そんな思いが「苦しいっす。」という言葉に
なったようです。
皆さんもご苦労されているかと思いますが、仕事が多いのか生産能力が下が
ったのかはわかりませんが、職人さんや加工工場の不足が顕著になっていま
すね。弊社でも毎日のように、「現場に行く鍛冶工がいない」「ブレース材を
加工してくれる工場がない」など非常に思い悩む毎日です。皆様のご要望に
もなかなかお応えできないことがあり、非常に悔しい思いです!!しかし、
仕事が多いことに思い悩むのは仕事がないことに比べれば非常にぜいたくな
悩みですね。
お客様にご要望いただく中で、わが社の担当者にとっても「明日現場に行く
鍛冶工がいない」「胴縁の加工が建て方に間に合わないかもしれない」などと
いうことに思い悩むのはとても苦しいものだと思います。お客様も納期と戦
って苦しんでいる、そしてわが社もその要望に応えなければいけない。それ
を要求されるわけですから。しかし、このような問題は一担当者の問題にし
ては重すぎる。一担当者の問題にしてはいけないと思うのです。
このような時、本当にチームワークが大切だと思います。「俺の知ってるあの
鍛冶屋に電話してみようか?」「あそこちょっと空いたっていってたよ。」こ
んな言葉がどれほどその担当者の気持ちを楽にさせるか。そして同時にこの
ような提案はお客様にも役に立つことができます。しかし、忙しいからこそ
目の前の仕事に集中し、なかなかこういう会話に至れない場合が多いように
思います。
稲盛和夫さんの言葉に「有意注意」というものがあります。
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忙しいときにこそ、ささいなことでも気を込めて行うという習慣をつけるべ
きです。興味がないものでも、努めて意識を向けるということをすべきです。
これを「有意注意」といいます。 稲盛和夫
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じっと、相手の顔を見る、表情、声のトーン。そして他の担当者はどうだろ
うか?
そんなことに一日のうち一瞬でも有意注意で気を向けることができれば、大
きな問題には至らない、そんな風に思うのです。
※ちなみに担当者の仕事をに有意注意を向けるため、担当者の仕事を見える
化しました。青は「完了」赤は「未提出」黄色は「客先返事待ち」です。