4月は入学や入社の季節でいろいろな意味でスタートの季節ですが、弊社に
おいても区切りの時期で、昇給の時期に当たります。弊社も(は?)ご他聞
にもれずなかなか厳しい業績が続いており、今年は十分な昇給を行えません
でした。
弊社では毎年昇給の折、社員一人ひとりと面談を行っています。いつも4月
の給料日に面談を行っているのですが、今年は私の都合が悪く給料日の次の
日に面談を行いました。みんな自らの昇給の状況を知った上で面談に臨んだ
わけです。昇給の状況がよくないので当然ですが、なんとなく暗い雰囲気の
面談になってしまいます。社員の皆は会社の状況に理解を示しつつも、なん
となく満足のいかない面持ちです。そして私はその面談で大きく二つのこと
に気づかされました。
一つ目は、「給料はすなわち、社員一人ひとりの生活である。」ということで
す。そんなことは当然だとお叱りを受けそうですが、社員の口から聞いて初
めて腹に落ちました。今の給料で生活していけるのか、そして、この給料体
系で将来、結婚し、子供を育てていけるのだろうか・・。そんな生活の原資
が給料であるということです。昇給が満足行くものでなければ、不安になる
のは当然でしょう。そして、二つ目は「会社には無駄がたくさんある。」とい
うことです。私から見える無駄だけではなく、社員一人ひとりから見える無
駄、ロス。
そして、これら二つの気づきには大きな矛盾があります。「会社には無駄がた
くさんあり、改善すれば利益を出しえる体質にもかかわらず、満足な昇給が
なされていない。」という矛盾です。それは明らかに社員の問題ではなく、会
社の問題であり、経営者である私の怠慢だと痛感しています。
先々週の一週間をかけて、社員の皆さんから改善案を出してもらいました。
これから私が責任をもってそれらを実行していきます。と同時に、社員の皆
さんにはいろいろキツイこと、厳しいことをお願いしていきます。それはよ
りお客様に貢献できるよう、そして、私も含めた社員みんなの生活のために!!
・・・やろう!!