去年飼っていたカブトムシが産んだ卵が、孵って成虫になりました。
なんと8匹も!!実は幼虫を育てていたのをすっかり忘れいたのですが、急
に思い出し、倉庫を空けると虫かごはすっかりカブトムシの巣となっていま
した。でもなんか去年と違う・・。どうしてだろうとよく考えると、みんな
去年のカブトムシと比べ一回り小さい・・、去年より小振りであることに気
づきました。
そういえば去年幼虫を育てたときは、秋、春と土を入れ替え、朽木を入れて
手をかけて育てました。でも、今年は夏に土の中に入れたっきり・・。その
土もうちの裏で採った土でした。たぶん、栄養不足で大きくなれなかったの
でしょう。
私は恐ろしくなりました。私がそのカブトムシたちの人生(カブトムシ生?)
を握っている・・。その運命を握っているんだと。私はそのカブトムシたち
にとって神様のような存在だと気づいたのです。
そのカブトムシたちはもっと大きく育つ可能性があった・・。しかし、それ
を私がその可能性を値引きし、小さくしか育てない環境においてしまったの
です。もっと手を掛けてやればよかったのかもしれない。もしかすると、籠
から放して広い世界に出してやれば、いい土を自ら探し出し大きく羽ばたい
ていたのかも知れないのです。
私は自分の子供たちの可能性を値引きしてはいないだろうか?会社の社員の
皆さんの可能性を値引きしてはいないだろうか?・・と不安になりました。
もしかすると私は人の可能性を値引きできる可能性があることに気づきまし
た。それは家族や部下をもつ人たちであれば皆さんそうでしょう。反対に言
えばどんな人でもだれかに自分の可能性を値引きされる可能性があるという
ことです。その意味で責任は重大です!!人の可能性を全く値引きせずに行
動するのは難しい・・、であるならその責任を腹に据えて行動していかなけ
れば、と思います。
カブトムシたち、森に放してあげようかな・・?