ありがとう2023 | marco オフィシャルブログ

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3rd album 「Story』 
2015.4.10 西川ライブ会場にて発売開始!!

流石にお正月も44回目となると特別感は感じなくなるんじゃないか、お花見や夏祭りやクリスマス、海水浴スノボ、紅葉、雪だるま作り、流石に四十回目を超えてくると新鮮に楽しむと言うのは難しくなってくるでしょう。

だけど大晦日のこの空気というのはいつだって特別に感じるのです。

なんというかケジメでしょうか。明日から新しい時代が始まるのだという期待感でしょうか。もちろん明日からも今日の続きの明日であることは間違いないのですが、なぜか期待してしまう。そうあれという願望でしょうか。

 

2023年は実にmarcoにとって学ぶことの多い一年でした。遅まきながら社会がなんであるか、自分がどういう位置付けであるかを知り、思い知り、アーティストというものが何であるかを考え、表現するということの本質を考え、自分にふさわしスタイルというものを考え続けました。

考えたところで見つかるものでもないということもよくわかっていましたが。
 
今年は色々駄目だった。最悪のコンディションでのライブが続いたし、製作も間に合なかった。
色々迷って悩んで結局何もできないということも多々あった。
ただ、やりながら一種諦めの無の境地のようなものにたどり着けたことは幸いでした。
三十年近くも続けてきた自分の音楽、結局何も大したことはないじゃないか、何も残ってなんかないし、結果が出たということもない。歌だって学生の頃から大して上手くなってない。マックも壊れてデータもない。本当に何もない。
 
だからまたいちからやればいいんだ。素人みたいな気持ちでやればいいんだ。
そう思えたのは最後、クリスマスイベントに向けて調整しているときでした。
シンプルに、目の前に流れてくるビートに乗せて、ただ踊り続けるだけだ。ただ吠え続けるだけだ。
どこかで社会に対して見栄張ってる自分がいた。三十年の音楽キャリアを否定したくない自分がいた。
そんなものは本当にカスだ。何の価値もない。
年を取ると謙虚な気持ちになることはなかなか難しい。その点私は今最高に恵まれていると思うのです。
ゼロから音楽に向き合う気持ちになれているのです。
 
来年も拙いながらも、少しづつ音を作り出していって、言葉を紡いでいって、それが結果として少しでも誰かを楽しませるものになれば。
そう思いながら今年の大晦日を過ごしています。
 
今年もたくさんの愛情でmarcoの音楽を支えてくれたみんなへの感謝の気持ちを込めて、
今年の締めのご挨拶とさせていただきます。
 
来年も楽しみましょう。辛いことがあっても一緒に乗り越えましょう。
音楽は愛です。いつでも友達です。 味方です。      marco