ボリュームポットの交換。 | Mar-Bowブログ「六弦夢奏」

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ギターブログ第二弾です。
今回はボリュームポットの交換をします。
1ヶ月ほど前から、なぜか「ギターのボリュームを10にすると音が出なくなる」(8くらいにすると音が出る)症状になっていたので、新しいものに交換しちゃいます。
検索でたどり着いた人は参考にしてみてください。

その前にポットについての予備知識を。
オーディオ好きの人ならご存知かと思いますが、ポットにはカーブの減衰具合に種類があります。
楽器屋でポットを買おうとして、「AカーブとBカーブどちらがいいんだろう?」
と悩んだことがある人もいると思います。



Bカーブが自然な減衰。
Aカーブは始め変化が少なく、途中から急激に減衰します。

これだけ見たら、「音量を自然な減衰にしたければBカーブ」と思うかもしれませんが、
実際のカーブと人間の聴感上の減衰具合には違いがあります。
下の図をごらんください。



聴感上の音量というところで、Aカーブが真っ直ぐ。
Bカーブはアーチを描いています。

つまり聴感上ではAカーブのほうが自然な減衰に聴こえるということですね。
実際、ほとんどのギターはデフォルトでAカーブが採用されてると思います。
好みによってはBカーブに替えてしまう人もいると思いますが。
ちなみにCカーブというものもあって、Aカーブとまったく逆の効き方のため
左利き用のギターに採用されてます。


今回選んだものは、Aカーブの500KΩ。
シングルコイルのギターの場合は250KΩ、ハムバッカーのギターの場合は500KΩを選ぶのが一般的です。
これは間違えると音が出なくなるということではなく、ピックアップの能力をフルに発揮するには適した数値のポットを選んだほうがいいということです。



ではオペ開始です

まずピックガードのビスをすべて外します。ピックガードごとパコっと持ち上がります。



ボリュームノブを(力づくで)外して、ラジペンなどでナットを緩めます。
するとポットが外れますので、接着してあるハンダをすべて外してしまいましょう。
どこに何が結線してあったかは、紙にしっかり書いておき忘れないようにします。



新しいポットを取り出します。
右から1番端子、2番端子、3番端子で、1番端子のツメ?(名称わかりませんw)を折り曲げポット本体にくっつけます。



折り曲げた1番端子とポット本体をハンダでくっつけます。
こいつは使いませんのでこのままで。



新しいポットをギターに写真の向きで搭載します。
こっから色んな線を結線していきます。



結線の順番は特に決まってないです。
まずは3番端子に、ピックアップセレクターからのホット線を結線します。



続いて2番端子に、アウトプットジャックからのホット線を結線します。
このアウトプットからのホット線が、出音に最も影響があると言われてるので
ここだけ高級線材に替えている人も多いです。
私は特別こだわってませんが、一応すべての線材をグレードの高いものに替えてます。
オーディオマニアの方ならわかりますよね、線材ひとつ、ハンダひとつで音が変わるっていうの。



続いてアース関係いきましょうか。
トーンポットから繋がってきてるアースを、ボリュームポットにもくっつけます。
アースはしっかりと繋いでおくとノイズ軽減になります。



それからアウトプットジャックからのアースも。
アースはあくまでアースなので、安い線材のままですw
ギター裏面のスプリングハンガーからのアースもくっつけます。



最後に、各ピックアップのコールド線、アース線をまとめてくっつけて、終了♪



配線を綺麗にまとめて(結束バンドなどを使っても良し)、ピックガードを元に戻します。



前回記事で書いたネックも装着して、オペ終了です♪


ボリュームの不具合もなくなり、快適になりました
術後の経過もよろしいようです♪

ではまた