またブルーのR-2預かってます。

車庫スペースの関係で徹夜作業、翌日返却を目論みましたが、あえなく撃沈。

 

もう一週間預かることになったので、ゆっくりみます。

 

今回の内容は410ccへのボアアップ。

 

EK32 スバル360用のシリンダーを使います。

 

写真は全部組んだ後ですが、熱帯徹夜で朦朧とする中、組み上げた後でエンジンをかけるとカチカチと異音が、原因はピストンの向きでした。

 

返却予定の時間に間に合いそうになかったので先方に連絡してもう一度全部バラし。組む時にピストンの向きが気になってました。一度シリンダーをはめた後にやっぱり逆にしようと思ったのが間違い。そのままでよかったようです。

 

2ストなのでシリンダーの壁に吸気ポート、排気ポート、さらにはスバル360ではキャブからの混合気吸入ポートがあります。ピストンリングの継ぎ目がこれらに干渉する可能性を考え深読みし過ぎた結果間違ってしまったようです。

 

↓三角の刻印があるのですが、これが奥、印字が手前になるようにはめるのが正解、と思われます。

 

分解、組み付け、組み直し、夜9時から始めて終わったのは次の日のお昼でした。一回で済めば朝6時には終わってたんですが...

 

今回は鉄シリンダーを使うのでファンも大径のEK32用。シュラウドも加工しました。

 

アルカリ溶液に入浴させると防熱用?の幕がキレイにとれ、

簡単にこうなりました↓

 

で、ステーを取り外し、ダクト取り付け用に穴加工、送風部の開口、R-2用シュラウドと見比べながらステーの製作と溶接↓

 

 

この後塗装しました。

 

ちなみに用意したピストンはコンロッドの小端部がハマるように加工する必要があります。

 

傾きを調整しながら0.5mm拡大

 

ヘッドガスケットを製作。

 

この後焼き生してカッパースプレーを吹いて熱を加えて完成です。

 

シリンダーの底面がクランクケースと干渉するため少し削り、形を整えます↓

imageimage

 

 

そしてここからは組みつけ中

 

ピストン組み付け、これは逆につけた時ですね↓

 

EK32のインマニ取り付け部は塞ぎました↓

 

以前にも一度この仕様で組んだことはあるのですがこれまでピストンの向きは深く考えたことはなかったような...でもピストンの印字が手前に来るようにして偶然あってたのかも...

 

 

 

 

 

今回深く考えて失敗、かな?

 

ちなみに流用ピストンですが、Rは右、Lは左でスバル用としても一致してます。

 

これは完成動画

 

 

 

 

ならしをしなくてはいけないので3000回転前後しか回してませんが、かなりトルクアップして、低回転だけでもかなり乗りやすいです。ボアアップすると排気音も低くなりますね。

 

毎回思うんですが、整備された純正キャブは低回転から心地よく回って良いですね、自分は高回転仕様ばかり作ってるので、純正キャブの乗り心地にはいつも関心させられます。

 

ちなみに今回はアルミホイールの加工も合わせて行いました。ホイールの内径を広げるため旋盤を作ろうかと色々悩んでたんですが、結局サンダーで。穴位置の加工はリューターで。

 

 

 

 

 

後ろは元々アルミホイールが着いていたので、これで前後ともバランス良くなりました。

 

あとはゆっくりキャブのセッティングを考えます。