最終40年9月Ⅱ
独軍プレイヤーターン
最後の補充。補充残あってもVP反映ないが、念のため補充ポイント使い切っておく。ステップロス状態で第5装甲師団を再編。GD3-10自動車化歩兵連隊を復活。7-6歩兵師団×1補充。これで戦車と歩兵の補充を使いきった。ちなみに航空機補充は独空軍14も余った。イタリア空軍も1余った。
いつものごとく最後だからとムチャしないでプレイする
ルアーブル孤立地帯2箇所で攻撃仏軍ステップロス師団×2、その他×3撃破。英軍7-8第51歩兵師団ステップロス。英軍退却でスタックオーバー発生。英軍2-1-4戦車大隊×2除去した。
カーン西の湿地に逃れていた仏軍に対しても容赦なく攻撃仏軍1-5戦車連隊×1、砲兵×1全滅。掃討戦完了。
英仏海峡の航空部隊。史実よりも遅ればせながら、ロンドンへ恐怖爆撃バトル・オブ・ブリテンできる。が、この期に及んでは、やはりゲーム的かと考え止めとく。飛行場配置転換に伴う飛行場、機体の整備。整備員などの人員の手配。爆弾その他機材の手配でずぐには大規模な爆撃戦開始できないだろうと考えておく。
結局、フランス降伏せず終了。
イタリア軍/南仏方面
介入第2ターンに大量の増援登場する。イタリア第7軍の5-8騎兵師団×1、5-8自動車化歩兵師団×2、4-8軽機甲師団×2、6-5-8砲兵×1、砲兵×2、戦闘機×3、爆撃機×2。極めて強力な部隊である。独英仏軍すらない砲兵6-5-8なんてゲーム中最強の砲兵である。やや過大なレーティングなのか?評価高すぎたのか後発の北アフリカ中東戦域では全体的に低めになっている。例えば、本作の4-8戦車は3-8など。
ともかく、独軍の侵攻で困っているフランスを言わば火事場ドロボーするイタリア軍いいな~。強力な部隊投入とヤル気マンマン。意気込みを感じます(笑)
さっそく、5-8自動車化歩兵師団×2、5-8騎兵師団×1、6-5-8砲兵を基幹とした部隊でニースを攻撃する。最後とばかりに戦闘機×5護衛、爆撃機×5で地上支援仏軍MB152戦闘機PT攻撃でBro20M爆撃機×1を撃退。続いて空中戦。イタリア空軍3-3など弱っちいCR42、G50、MC200戦闘機が善戦。5-5のMB152戦闘機×3を全て撃退した。結局、最終戦力比6:1。結果DRでニース占領!最低フランス国内1都市占領の目標を果たした!1都市も占領しないと連合軍が10VP獲得してしまうので。この辺上手にVP設定されている。
史実では、介入したのはいいが損害ばかりで戦果なく終了したイタリア軍だが、本プレイではニース占領により、史実より健闘したと言えよう。
他に戦闘なし。アルプス山脈方面は、山岳へクスで攻撃困難。戦果望めそうにないので止めておく。
連合軍プレイヤーターン
最後とばかりに機動部隊らで一斉反攻しての独軍損害によるVP獲得できうるがゲーム的と考え止めとく。休戦間際で無用な戦闘しないと考えておく。
ルアブール孤立地帯。英軍1-2-8戦闘工兵×2を英本土へ海上撤収。仏軍2-8騎兵旅団×2、0-2-5工兵×1、ステップロス2-6歩兵師団×1はボルドーに海上輸送ということで海路撤退させた。結局ゲーム終了時ルアーブル孤立地帯に、8-8第1カナダ歩兵師団、英8-8第4歩兵師団、英7-8第52歩兵師団、ステップロス英第51歩兵師団、英2-8歩兵旅団、英4-3-8砲兵旅団×2、仏軍ステップロス2-8騎兵師団が残った。
ボルドー方面の英軍として、第50自動車化歩兵師団、7-8第48歩兵師団、第1機甲師団司令部、3-1-8戦車旅団×1、2-1-8戦車旅団×1、1-10自動車化機関銃大隊×1、4-3-8砲兵旅団×2、以上これらは輸送マーカーで自動車化していた。その他0-1-6工兵×1、4-3-8砲兵×1、0-2-8重AA旅団×1とそれなりの部隊が残っていた。
フランスリヨン方面、マジノ線方面何もせずそのまま戦闘なく終了。イタリア軍に占領されたニース奪回もムリなのでこの方面も戦闘なく終了。
最後の恐怖爆撃このターンもしつこく英本土からRAF夜間爆撃で2VPゲット。
これにて全ターン終了。
勝利ポイント
ルール34。両軍とも勝利ポイント計算の上、比にして勝敗を決する。
部隊/航空機全滅は全滅するたびVP発生。
独軍
仏軍航空機 撃墜8×5VP=40VP
地上破壊6×5VP=30VP
仏軍師団壊滅 70個師団×3VP=210VP
師団以外壊滅 126個 ×1VP=126VP
仏軍基幹部隊 1個×1VP=1VP
仏軍に対するVP計407…①
英軍航空機撃墜 1×10VP=10VP
英軍RE消滅1RE(1RE=1個連隊/旅団相当)毎2VP
歩兵師団×7個=3RE×7個×2VP=42VP
その他19RE×2=38VP
英軍歩兵師団×1基幹部隊 2×2VP=4VP
英軍に対するVP計94…②
オランダ軍
1VP×9個師団=9VP
航空機×1撃墜×2VP=2VP
オランダ軍に対するVP計11…③
ベルギー軍1VP×18個師団=18VP
ベルギー軍に対するVP計18…④
※降伏による航空機除去はVPなしと解釈した。
主要都市占領(アントワープ、ブリュッセル、アムステルダム、ロッテルダム、パリ、リール)
6箇所×5VP=30VP…⑤
①+②+③+④+⑤=560VP
連合軍
独軍歩兵師団 2個師団×3VP=6VP
車両化師団 5個師団×6VP=30VP
師団以外で歩兵系 5×1VP=5VP
師団以外で車両化系 12RE分×2VP=24VP
航空機撃墜 6個×
独軍に対するVP計125…①
イタリア軍師団全滅
師団全滅 3個師団×2VP=6VP
師団以外全滅 1×1VP=1VP
イタリア軍に対するVP7VP…②
恐怖爆撃 42VP…③
①+②+③=174VP
560VP:174VP=3:1以上!!
ドイツ軍実質的勝利!!
ちなみに
4:1以上でドイツ軍戦略的勝利
2:1以上でドイツ軍限定的勝利
1:1連合軍限定的勝利
1:1.5連合軍限定的勝利
1:2以下連合軍戦略的勝利 だった。
さすがは超武装中立国。非常に強力な部隊多数登場する。いわゆる「ハンニバル作戦」!?~スイス経由のフランス侵入は厳しいように思える。強力なスイス軍&険しい山岳ヘクスに手間取るだろう。スイス軍撃破による「無力化」はできても時間と戦力がかかり過ぎて効率が悪いように思える。実際どんなもんか検証プレイしてみるといいでしょうね。
感想
独軍マンシュタインプランの失敗。英仏軍主力の撃滅の失敗。フランス降伏しないなどありましたが、最後の最後は史実に近いカタチで終了しました。
本作はヨーロッパシリーズで一番プレイしやすいのではないでしょうか?他の作は、ルール/システムがイマイチ荒い。ビックゲームすぎるなど全ターンのプレイ貫徹が難しいように思えます。例えば、ナルビク強襲は空陸一体作戦&同一ヘクス戦闘など独特。英国本土決戦は現行ルールでは「英本土上陸」はムリ。北アフリカ中東地域はゲームバランスが繊細~ちょっとしたミスでゲーム破綻の恐れ有り。ファイアー・イン・ザ・イーストはビックゲームすぎる&補給ルール、鉄道改修ルール改訂必要有りかと。ケースホワイトは所持していないので不明です。その点、フランス崩壊は「自分でルール改訂しなくても」プレイ可能&楽しめるように思えます。本作作成にあたって、ちゃんと検証プレイしたせいでしょうか?現行ルールのままでもさほど違和感は感じられませんでした。(他方、ファイアー・イン・ザ・イーストは検証したのかな?補給&鉄道改修ルールそのままではかなりあやしい展開になる気がする。。。)
本作をプレイした所感として、40年当時の独軍の攻勢の主役は装甲師団でなく案外歩兵師団なのかもしれません。つまりは歩兵の攻撃で連合軍部隊を減らして、減ったとこで装甲部隊が戦線突破、戦果拡大という展開になるかもしれません。これはCMJ別冊9号のパリ陥落1940でも同様に検証できる気がします。この作品の独装甲師団は攻撃力はあるが打たれ弱い。歩兵師団で攻撃して連合軍に損害を与えていかないと独軍は勝てない気がします。さらには、フランス戦最新作と言えるGMT/ケースイエローをプレイしてみるといいでしょう。これも歩兵軍団/師団がないと、装甲師団のみ(消耗ルールなどなどなど)では勝てない気がします。
本作フランス崩壊は独軍有利なので、ケースイエローからのルールを流用してルールを自作するといいかもしれません。例えば、オランダ、ベルギーを降伏せしめたら守備隊としてそれぞれ5個師団配置しないといけないとか。最新作のケースイエローはイロイロ興味深いゲーム&現在も入手可能(ルール/チャート和訳ありがたいことに完備)ですのでプレイしてみるといいでしょう。
ともかく、本作はヨーロッパシリーズで一番プレイしやすい&まともなゲームと思われます。84年と古いゲームですがルール/システムに古さは感じられません。ヨーロッパシリーズお得意の詳細な戦闘序列は見ていて楽しいです。戦闘序列にイタリア軍登場するフランス戦は貴重です。パリ陥落1940、ケースイエローでは、そもそも南仏マップカットされていて、イタリア軍登場しませんので。一番の楽しみは、詳細な戦闘序列の大量の装甲師団、自動車化歩兵師団、歩兵師団、砲兵、工兵、航空機を思うがまま操れること。これは興奮します良くも悪くもコマンドコントロールがあまりないのであーでもない。こーでもないと作戦を立てて見るといいでしょう。ソロでも対戦でも楽しめる作品かと思います。押入れから引っ張り出してプレイしてみるといいでしょうね。
おしまい。