<韓国>李大統領の実兄を逮捕 不正資金受け取りの容疑で
【ソウル澤田克己】韓国の聯合ニュースは10日、同国最高検が、銀行から不正資金を受け取った政治資金法違反などの疑いで、李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄である李相得(イ・サンドク)前国会議員(76)を逮捕したと報じた。資金の一部は07年の前回大統領選で李大統領の選挙資金に使われたのではないかという疑いが出ており、任期切れを来年2月に控えた李大統領にとって大きな打撃となる。
韓国メディアによると、李前議員は07年から昨年にかけて、金融当局への口利きを期待した貯蓄銀行2行の会長から計約6億ウォン(約4200万円)を受け取った疑い。2行は当時、経営が悪化しており、営業停止処分を回避しようと政界工作を行ったとみられている。李大統領の後任を選ぶ大統領選を今年末に控え、与党セヌリ党は現政権と距離を置こうとする動きを強めている。一方、野党側は「セヌリ党政権の延長は許されない」と攻勢を強めそうだ。李前議員は国会副議長や韓日議連会長を歴任した重鎮。現政権下では「万事が兄を通じれば(実現する)」と言われるほどの実力者だった。
地縁や血縁、同窓などの関係が重視され、大統領に権限が集中する韓国では、大統領周辺のスキャンダルが任期末に噴き出すのが通例。現政権では、崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長と朴永俊(パク・ヨンジュン)元知識経済次官という大統領の最側近2人が別の不正事件で5月に起訴されている。
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