国際通貨基金(IMF)への拠出!!拡散です。
安住淳財務大臣は先月21日G20の財務相・中央銀行総裁会議で、ヨーロッパ信用不安の拡大を防ぐために、国際通貨基金(IMF)の資金増強要請に応じ、日本として、ユーロ圏の2000億ドルに継ぐ2番目に多い600億ドル(約4兆8000億円)の拠出を表明した。
米国が拠出見送りの意向を固めているほか、IMFでの発言権拡大など見返りを求める新興国も態度を明らかにせずいる中での決定表明だった。
早い話、我々の血税は、実質的にアメリカの支配下にある「IMF」に5兆円近いiを資金を貢ぐ原資にされているという事である。
野田政権が政治生命を懸けてまで推し進める「消費税増税」を国民に強いるという話は、国庫にカネがないからではなかったのだろうか?
拠出金の原資は、よもや消費税などの血税から出される事になるのだろうか?
以前日本政府は、リーマンショック直後の世界的金融危機の際、各先進諸国の先陣を切ってIMFに1千億ドルの拠出(融資)を行っているが、これを実行した人物が、麻生政権時の(故)中川昭一元財務大臣であった。
その中川昭一氏が亡くなられて、2年が過ぎました。
現在、世界経済がユーロ圏の破たんに危機問題で大混乱が起きております。
そこで、今最も話題となっているIMFに対し、中川氏が麻生内閣時代に1千億ドルの融資を行い「人類の歴史上、最大の融資だ」と、IMFストロスカーン専務理事から評価を受け賛辞を受けました。
「この献身(commitment)はこれまでにIMF加盟国によってなされた中で抜きん出て大きな資金貢献であり、 世界経済と金融の苦境に対する日本による多国間協調路線の継続的な献身を明確に示すものである」との讃辞を送られた事です。
このストロスカーンの発言についてはAFPの記事として世界に発信された。
これは別に讃辞を送られた事自体を功績と言いたい訳ではない。
IMFへの融資を、私が高く評価するのは、安住財務大臣の今回の拠出金の捻出方法が全く異なる点で、これが日本にとって大きな利点があったのです。
当時、この融資について、よく「IMFに1千億ドルもの血税を使うべきではない」「そんなお金があるのなら国内に回せ」というような批判が見られたが、これが如何に的外れな批判であったかを含め、以前、書いた事の繰り返しになるが、いま一度述べておきたい。
IMFに融資された1千億ドルは日本政府が保有する外国為替資金特別会計(以下、外為特別会計)から拠出された。
外為特別会計は我が国の外貨準備を管理している政府会計の一つで、これらの資金は日本政府が政府短期證券を民間金融機関に発行する事で調達される。
つまり、元々の財源は民間からの借り入れであり、血税ではない。
また、外貨準備は主に米国債など眠っているマネーであり、当然米国債なのだから国内に廻す事も出来ない。
米国債を国内に流通されるには円に替える必要があり、そんな事をすれば10円以上の円高は避けられないし、ドル崩壊の危険性もあるからだ。
また、世界一の対外純債権国、つまり、世界で一番外国にお金を貸している国の日本は各国がデフォルト(債務不履行)に陥れば最も被害をこうむる事になる。
どういう事かというと、日本が金を貸している国がデフォルトして「お金が返せません」となると、日本はお金を回収する手立てがなく、そのまま貸した分、損をする事になる。
この意味で二国間融資は危険であり、中川大臣がアイスランドなどから申し込まれた二国間融資を全て断った事がありますが、それは正しい判断と言えるのです。
一方、IMFを通じて融資した場合、債務国(お金を借りている国)はIMFに融資を返済する義務を負う。
日本はIMFを通じて借金を返済して貰えるのだ。
さらに、為替リスクもIMFが負い、IMFが定めるSDR金利も支払われる。
IMFへの1千億円の融資は、寝ていて使えないタンス預金的な米国債を使い、リスクゼロで、米国の強大な軍事力で世界一怖い公的貸金機関IMFに提供し、ウクライナ、ベラルーシ、パキスタン等が救済され、結果的に債権国である我が国の国益になり、さらに「人類史上最大の融資」と謝辞まで送られるという完璧な施策になる。
しかし、マスコミはこの事を詳しく報じなかった。
国民に「中川大臣がIMFに1千億ドル資金融資した事を御存知ですか」と問うて「はい」という返事がどれほど返ってくるだろうか。
それどころか、時事通信はストロスカーン専務理事の謝辞をバッサリと削って報道した。
はじめから、中川昭一大臣が居た麻生内閣は潰されるよう仕向けられていたように思う。
中川氏や麻生元首相がマスコミに嫌われた原因として保守本流だった事に加え、財務官僚がもっとも嫌う財政出動派だった事も大きい。
さらにマスコミは概して緊縮財政派で、過去の報道をみても財政出動派の政治家には厳しい態度で臨んでいる。
それで、麻生内閣嫌いの朝日新聞と組んで読売新聞までもが麻生内閣を潰しにかかった。
読売新聞は中川大臣の首を取るため美人記者の異名を持つ越前谷知子記者を使い、サミットで中川大臣に酒を呑ませた。
越前谷記者は記者会見の直前「記者会見は面白い事になるわよ」と云いふらし本当に面白い事になった。
これがあのヘロヘロ泥酔会見の真相だといわれている。
真偽の程は定かではないが、あの会見が中川氏の首どころか命を奪った遠因になった事は確かだろう。
余談だが、中川大臣が泥酔会見をやった時、各国のメディアが取り上げたが、中でも最も騒いだのがCNNをはじめとしたアメリカのメディアだった。
実はアメリカにも約十年前のダボス会議で泥酔して二階から落ち、会議を欠席したミッキー・カンターUSTR(米国通商代表部)代表がいる。
サミットではフランスのサルコジ前大統領も泥酔したことがあるし、ロシヤのエリツィン元大統領に至ってはいつも泥酔していた。
日本のメディアは気を使って当時この不祥事をほとんど報道しなかった。
欧米諸国もこれら白人仲間の不祥事は取り上げなかったが、黄色人種日本人の不祥事は嬉々として取り上げて叩いた。
日本も白人国家の恥は報道しなかったが自国の恥は白人と一緒になって叩いた。
白人国家がやるように自国の恥は隠すものだが、我が国は例外で親の敵を取ったように喜んで叩く。 つまり進歩的な国という事か。
中川昭一氏を失った自民党は、野党に転落して益々厳しい再建を余儀なくされております。
私は、はじめから麻生政権がマスメディアや党内部からまで引き摺り下ろされる醜態を見て自民党に対する期待は消えました。
安倍晋三氏や平沼赳夫氏のような真正保守派が集まって新しい党を作ってくれたらその支持に回ろうと思っていた。
平沼氏もそのつもりだったようで、 中川氏を失った事は、この可能性も消えるか、有能なリーダーが誕生する事を待望するしかないのであろうかと、 返す返す残念だ。
はからずも親子二代にわたり不幸な最期を迎えてしまった中川氏だが、あなたの功績は忘れない。