北方領土で起こっていること | mappyの憂国

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山田吉彦 北方領土で起こっていること
2011.9.29 07:31  
 ロシアの大統領選後の新体制はプーチン大統領、メドベージェフ首相で決まりのようだ。ジャスミン革命、EUおよび米国の経済危機など、昨今の国際情勢に対し「強いロシア」で対応するのだ。

 さて、日本の政権はどうだろうか。日露間の最大の懸案が北方領土問題であることは言うまでもない。プーチンは、かつて2島返還を認めたこともあり、北方領土に上陸したメドベージェフより期待が持てるとの意見もあるが、優柔不断な日本政府が、強い意思を持つプーチンに相手にされるとは思えない。

 9月中旬、ビザなし渡航団の一員として国後島経由で色丹島を訪れた。まず、私たちを迎えたのは、唸(うな)るような砲声だった。絶え間なく昇る砲煙、海上に立つ水柱。北海道野付(のつけ)半島からわずか約16キロメートルの国後島最南端でロシアが大軍事訓練を行っていたのである。訓練は3時間にわたり続けられ、砲弾の数は100発は超えていた。さらに国後島の古釜布港には、5隻の国境警備庁の警備船が停泊していた。4度目の北方領土訪問であるが、いつにない緊迫した雰囲気だった。

 色丹島においても驚かされることが数々あった。まずは、入港した穴潤湾の汚染だ。緑の丘に囲まれた静かな入り江だが、透明度ゼロ、腐臭が漂っていた。沿岸の水産加工場から魚の内臓を含んだ排水が垂れ流され、海底にヘドロとなってたまっていた。続いて、交流会で訪れた学校では女性の校長が、「色丹島では、日本とロシアの間には何の問題もなくなった」と言い放った。色丹島は、日ソ共同宣言において日本に引き渡されることになっている島だ。日本が「友好」などと呑気(のんき)なことを言っている間に、北方領土問題を抹殺してしまっているのだ。

 さらに、色丹島において8人の北朝鮮労働者が建設作業に従事していることが分かった。国後島、択捉島にも、すでに北朝鮮労働者が入っている。このような北方領土の現状が、国民には全く伝わっていない。政府が対応を急がなければ、四島どころか色丹島、歯舞群島も返らないことになる。日本にも強い政府が必要なのである。(東海大教授)