北京春秋 中国公演は寒かった
9.28 02:54
ファンを敵に回すことを承知で言い切ると、人気グループ「SMAP」の北京公演は、寒かった。[
ファンを敵に回すことを承知で言い切ると、人気グループ「SMAP」の北京公演は、寒かった。
中国メディアは「4万人が熱狂」とはやし立てたが、用意されたチケットは約3万枚だったはず。厳格な肖像権管理や取材規制、そして傲(おご)りも手伝ってか、宣伝が進まず、公演当日でさえ全席種が買えた。「いいところ1万~2万人」という声も聞こえてきた。
構成にも疑問が残った。コント仕立ての時代劇のような衣装は日本の文化を紹介するつもりだったのだろうか。中国人司会者が仕切る質問コーナーは中国側の要望か。流れを断ち切る効果は抜群だった。
2度中止された末、温家宝首相の肝いりで実現した中国公演。中国側は、日中国交正常化40周年を迎える来年を前に、SMAP人気を利用して日中間の感情の摩擦緩和をもくろんでいたのだろうが…。
公演中盤、雨が落ち始めた。ヒット曲「世界に一つだけの花」などを中国語で歌ったが響かない。寒さに震えるスタンド席の中国人客は「つまらない」と言い、席を立っていった。
旬を過ぎ、中国に活路を求めたSMAP。双方の思惑が合致して実現した北京公演も、結局は利用されただけ。冷めた客席に向かって「我愛●!」と叫ぶ姿が痛々しかった。
2度中止された末、温家宝首相の肝いりで実現した中国公演。中国側は、日中国交正常化40周年を迎える来年を前に、SMAP人気を利用して日中間の感情の摩擦緩和をもくろんでいたのだろうが…