ミツバチは、花を傷つけることなく、蜜をとっています。


 賢者もまた、相手を傷つけることなく、


 相手の長所をものとします。



 どんな人にも、必ず「いいところ」があります。


 賢者は、他人の「いいところ」だけを上手に吸収し、自分の成長に役立てます。


 たとえば、すばらしいアイデアをだせるようになりたいと思ったら、すごいア


イデアマンを見つけて、その人がどんな本を読み、どんな映画や音楽に興味を持


ち、どんな人と付き合っているのか、じっくり観察します。


 さらに、そのアイデアマンに自分から積極的に質問して、いいアイデアをだす


方法を教えてもらい、それを学び取るのです。


 ただし、相手をだましてノウハウを盗んだり、裏切って相手の人脈を自分のも


のにしたりするようなことは、絶対しません。


 相手をだし抜き、相手の居場所を奪うようなことをすれば、その因果は、必ず


自分自身にはね返ってくるからです。


 もし、ミツバチが蜜さえとれればいいとばかりに花を傷つけ、枯れさせたなら


二度と、蜜はとれなくなるでしょう。


 花を傷つけたら、損するのは自分なのです。


 また、ミツバチは、花の受粉も手伝います。それが翌年また花を咲かせる


という自然界の循環を生んでいます。



 得た分を、相手に与えて初めて、物事はうまく回るようにできています。


 相手を傷つけず、相手に利益を与えつつ、あいての「いいところ」を学び取って


いきたいものです。



ずっとおいしい蜜を取り続けるために。


ミツバチに学ぶ、成長の黄金律