プペルル酸ってなんだぁ?
雪印乳業食中毒事件
平成12年6月に雪印乳業(株)大阪工場製造の低脂肪乳などにより食中毒事件が発生した。6月27日大阪市保健所に最初の食中毒患者の届け出があった。
調査の結果、雪印乳業(株)大樹工場(北海道大樹町)で製造された脱脂粉乳が停電事故で汚染され、それを再溶解して製造した脱脂粉乳を大阪工場で原料として使用していたことがわかった。
その脱脂粉乳に黄色ブドウ球菌が産生する毒素(エンテロトキシン)が含まれていたことが原因だった。
この事件と同じような状況になってきている。
雪印乳業食中毒事件は、大阪の工場ではなく、実は北海道の工場で起きていたのが真相だった。
プペルル酸そのものに毒性があるのかっていう問題ではない。
紅麹菌株を米で培養する過程で重大なコンタミ(汚染)が起こった結果として、アオカビ由来の可能性のあるプペルル酸が発生していることの問題。
どこからプペルル酸を産生するアオカビが入ったか。
さらに言えば、そのアオカビはどこから来たのか。
問題の本質を見間違えてしまっていはいけない。
製造工場の環境問題である可能性が大きくなってきた。