船橋編最初から→ 【PC版】
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鉄板で焼くビビンバにみんな興味津々だった。
しかし、何故か船橋だけはまったく興味を示さなかった。
おかしい。
今まで食べ物にはフライング気味に手を出していたのに、動きがない。
おそらく、ビビンバが嫌いなのだと思う。
それ以外考えられない。
まぁ、船橋が動かなければ、周りの人達はゆっくりと食事を楽しめるのだから、
それはそれでありがたいことなのだが…ww
店員さんがハート型にビビンバを広げたところで、
「さ、出来上がりました。」
と声を掛けた。
“おおー”
“美味そう~”
鉄板を囲んで食い入るように見ていたみんなから、
口々に歓声が沸いた。
皆小皿を持って、よそってもらう準備をした。
しかし、店員さんはビビンバを取り分ける様子がない。
「皆さん、焦らないでくださ~い!
あと30秒待って下さい。そうするとおこげが出来て、
より一層美味しく食べられますよ♪」
店員さんは満面の笑顔で言った。
“おお~”
“なるほど~”
一層美味しくなるなら待つしかないでしょう。
ってことで、店員さんとのカウントダウンが始まった。
「あと20秒ですよ~」
「あと15秒です~」
「10秒前~」
ハートを見ながら全員声を揃えてのカウントダウンが始まる。
「9~」
「8~」
ザクッ!
10カウントが始まり、一番盛り上がる場面で、
ビビンバで作られたハートの中央を
1本のスプーンが、
見事に真っ二つの割った。
えええええっ
勿論犯人は…
船橋。
俺はさっきの雰囲気になることが分かった為、慌てて、
「ちょーい!焦っちゃった人がいるよ~!!」
と言う突っ込みを早めに入れた(笑)
船橋は止まる気配も無く、まだおこげが出来かけであろうビビンバを
必死に小皿によそい始めた。
もうみんなは呆れ返って何も言えない。
店員さんもカウントを言えなくなり、
呆気にとられて口をあんぐりと開けていたwww
俺は放心状態の店員さんに、
「あとは自分たちで取り分けるので大丈夫ですよ」
と言い、店員さんを席から外した。
沈黙。
船橋は少し笑みを浮かべながら、
小皿にこんもりとビビンバをよそい、自分の席へ戻って行った。
そう、船橋はビビンバが嫌いなのではなく、
焼き上がるまで動かなかっただけなのである。
つづく。
この空気どうしてくれよう…
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