今回は金剛山の山頂にあり、修験道の開祖「役小角(えんのおづぬ)」が開いた「転法輪寺」を紹介します。
「金剛山 転法輪寺」。創建は665年。開基は「役小角」。宗派は「真言宗醍醐派」。本尊は「法起大菩薩像」。
「転法輪寺」は「役小角」が16歳の時に金剛山で修行を積み、665年に金剛山の鎮守を「一言主(ひとことぬし)大神」として、「法起大菩薩像」を祀る「金剛山寺」を建立し、神仏習合の霊山としたことが始まりとされています。
修験道七高山の1つに数えられて、歴代天皇の勅願寺となり大変栄えてましたが、明治時代に神仏分離令の廃仏毀釈によって廃寺となってしまいます。
1950年、「役小角」の1250年御遠忌に、「真言宗醍醐派」の葛城修験道大本山「転法輪寺」として再興されました。
「葛木神社」に向かう石段を上がらずに、そのまま山道を進むと「虚空菩薩石像」、「福石」、「宝剣塔」があります。
「虚空菩薩石像」は「十三仏」を千早の麓から金剛山へ登る距離を伝える町石で、山頂付近なので13番目最後の「虚空菩薩」の石像が安置されています。
虚空菩薩石像。十三番目の28町石。千早の麓から約3kmです。
「福石」は「祟神天皇」の御時代に「大神主」が現われたそうで、別名「大国石」とも言われ、福徳招来の神様として祀られているようです。
「宝剣塔」は「後醍醐天皇」と皇子「護良親王」を追善供養するために、宝剣を埋めて建てられた宝篋印塔だそうです。
「虚空菩薩石像」、「福石」、「宝剣塔」から下りとなって、「国見城跡」の広場に向かう途中に「転法輪寺」があります。
「転法輪寺」は本尊の「法起大菩薩像」を祀る「本堂」と、「役小角像」を祀る「行者堂」の僅かな堂宇が建っています。
本堂へ向かう石段。下り坂の途中に直接、本堂に向かう道もあります。
「本堂」は1961年に再建された建築物で、本尊として五眼六臂の「法起大菩薩像」を祀っています。
今まで拝観したことのない容姿の菩薩様で、「役小角」が金剛山で修行中に出会った農耕を司る仏様ということだそうです。
その他の史蹟や名所などを紹介しておきます。
牛王(ごおう)像。本尊の化身。農耕の仏様だけに牛なんですね。
前方にある一位の五重塔。アララギの木が五重塔のようになっている。
最後に少し離れた所に「岩屋文殊」という「文殊菩薩」を祀る、「役小角」が修行した場所があります。
岩屋文殊。楠木正成も信仰し、戦略の知恵を授かったと言われる。



















