地下鉄阿波座駅側にある、「津波・高波ステーション」に行ってきました。
津波・高波ステーションとは ~パンフレットより~
津波・高潮が発生したときの西大阪地域の防災拠点および津波・高潮災害に関する普及啓発拠点となる施設です。
かつて大阪を襲った高潮や、近い将来必ず大阪を襲うと言われている東南海・南海地震とともに、地震、津波発生時の対応などを学べる、広く開かれた施設です。
”見て、聞いて、触って”楽しく学び、災害への備えの大切さを心に刻んでください。
東日本大震災で甚大な被害を及ぼした、津波が大阪府で起きたらどうなるかというシュミレーションを見ることができます。
津波だけでなく、台風接近での高潮への対策も、ここで知ることができます。
多くの川が流れている大阪は「水の都」と言われますが、大阪は海面より低い土地が多いらしい。
満潮時の平均海水面より低い土地を「海抜0メートル地域」と呼んでいます。
なぜ「海抜0メートル地域」が多いかというと、昭和初期時代に工業用水として地下から地下水を大量に採取したことによって、地盤沈下が起きたかららしいです。
なので津波・高潮には非常に危険な地域なのです。
一番気を付けなければいけないのが、夏から秋にかけて頻繁に発生する台風です。
台風接近と満潮が重なると、高潮が発生して大きな被害が起こりうる。
施設内には日本で大きな被害をもたらした、台風がもたらす高潮の被害がどれだけか分かる施設があります。
奥に家があって、自分が立っている位置が海面。壁みたいなのが防波堤。
自分が立っている位置(海面)から見た家。こんなに下にあるんです。
画像で分かるように、自分が立っている位置が海面なんで、土地が低いので地面まで見下ろすことになります。
防波堤がないと、大変なことになるのが分かりますよね。
台風は室戸台風・ジェーン台風・第2室戸台風の時の被害を、この家で知ることができます。
ボタンを押すと、電灯に設置されている水面の模型が上がって高潮での被害がどれだけか分かる。
家の壁にある青い線が高潮での被害。この高さは室戸台風で一番被害が大きい。
今回、ここに訪れたのはやはり近い将来発生すると言われる、「東南海・南海地震」による津波の被害がどれだけの予想されているかだ。
施設内の「ダイナキューブ 津波災害体感シアター」で、この周辺の津波の被害がどれだけかシュミレーションされている。
撮影は出来ませんでしたが、シアターは前面・左右側面・床面の4面に映像が映し出されていて、非常に臨場感のあるダイナミックなものとなっています。
映像では戦後最大級の、東日本大震災のような被害ではありませんでしたが、それでも大阪市内に津波が押し寄せ、かなりの被害が発生することが分かります。
江戸時代に起きた「安政の大地震」と呼ばれる「安政東海地震」、その32時間後に発生した「安政南海地震」で大きな被害を受けた経験を碑文として刻み、後世に伝えて被害が出ないよう忠告している。(大地震両川口津波記)
碑文は大正橋東詰め付近にあります。
この施設には、碑文の模型が置いてあります。
碑文にはかなり多くの文字が書かれていますが、施設内にあった簡潔にまとめた内容があったので載せておきます。
強い地震が二日間続いた。その後、急に津波が起こり、川岸に繋いでいた船は全て綱が切れてぶつかり合って壊れ、橋が八つも落ちた。
地震や津波で家はつぶれ、土蔵は傾いた。津波の恐ろしさは言いようもない。
しかし、かつて宝永年間にあった同じような地震と津波でも、船に避難して命を落とした人が多かったことを言い伝えてきた近隣の住民は、神社の広い境内に避難して、けが人は一人もいなかった。
他所の海岸や川筋では、地震を避けるために小舟で川に避難したところに、津波で流された大きな船がぶつかり、無くなった人が無数にいたそうだ。
強い地震のときは、決して川船に避難してはいけない。
地震が強いときは津波があると知っておく必要がある。
昔の被害状況や経験を、こういう形で忠告して被害が及ばないように訴えていたって全く知りませんでした。
東日本大震災では津波で多くの方が犠牲になってしまった。
まさかこんな巨大津波が来るとは思っていなくて、避難しない人が多かったかと思う。
場所は違うけど昔からこういう忠告の碑文があったのに今現在、忠告が浸透していないのは非常に残念である。
大阪では各地域に高潮防災設備の「防潮鉄扉」というものがある。
これを閉めて津波の侵入を防ぐようである。
電動で閉まるようだが、電気がダメになったときのために手動でも軽々と簡単に閉じることが出来る。
シアターではこれが地震で破損して、閉じれないというトラブルがあって、ここから津波が侵入し被害が大きくなったことになっている。
実際、そういうことはないように対策は施しているらしい。
今回、シアターで観た映像の被害は、過去に起きた大きさの地震を元に作成されている。
東日本大震災のような、未曽有の巨大地震では果たして同じような被災になるかは疑問。
全てにおいて、東日本大震災を想定した対策を考え直さなきゃいけないかもしれない。



