皆さん、おはようございます。

いつもお読みいただき、ありがとうございます✨

最近、読んだ本をシェアしますね~

 

↑紫陽花が美しく、散歩がてら撮りまくっています(笑)

 

最相葉月さんの「セラピスト」です。

読売新聞の「人生案内」(人生相談)を読んで興味が出たので

今回、読んでみました。

文章が肉厚(?)なので、2、3日くらいかかりました。

歴史をイメージして読んだり、やりとりをイメージして読んだりすることが

多かったので。

 

 

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2016年に出版されたものなので、

ちょうどキャリアコンサルタントが国家資格になったり、

公認心理師が国家資格化に向けて動きがあったり

臨床や心についての支援にまつわる世界では潮目になっていた頃だと

想像しています。

 

主に、箱庭療法の河合隼雄氏と風景更生法の中井久夫氏を中心に

これまでの日本における心理臨床の歴史的なことも

踏まえて書かれており、非常に面白かったです。

 

個人的には放送大学の「心理療法とイメージ」で

山中康裕先生のファンになったので、

本書に山中先生が登場されることも嬉しいサプライズでした!

 

ちなみにこの「心理臨床とイメージ」、すごく面白いので、

是非、機会があれば観ていただきたいです✨

 

 

 

↑今は改訂版が出ているかも?

 

小野けい子先生と佐藤仁美先生が担当教員なのですが

小野先生がメインの授業「MSSM法」の際にゲストとして

考案者の山中先生が呼ばれている形です。

 

MSSM法は、表現療法のひとつで

 交互ぐるぐる描き物品統合法とも呼ばれています。

 

↑イメージとしては、こんな感じ。

 

イメージを使っての心理療法ということもあり、

様々な表現の紹介に渡っており、

小野先生の領域である箱庭療法のことや、バウムテスト、

風景構成法、MSSM法など実際の絵なども交えての講義で

バラエティに富んでいます。🌈

 

話を少し戻すと…小野先生と山中先生とのやり取りの中で

特に印象的だったのは、

病院勤務の際の臨床経験を楽しそうにお話されていたことです。

こんな素敵な先生っていらっしゃるんだなーと思ったのが第一印象で。

今回の「セラピスト」にも載っている日本における心理臨床のバックストーリーに

繋がる部分もあります。

なので、こちらの本はすごく入りやすかったです!

そして、こんな過去の学びが本の出会いによってリンクするとは…!😮

 

読書感想文に戻ります💦

対人支援職としてセラピスト、臨床心理士、医師と様々な立場とスタンスで

その役割を担っていること。

そして、葛藤を抱えながらも自らの能力をクライエントのために高め、学び続ける矜持。

 

他にも、著者自らが臨床心理系の大学院に行くことで見えてきた世界観、

実際に受けた心理テストの詳細。気持ちの変化を感じることができたりもします。

 

あと、面白かったのは著者と中井久夫先生とのやりとりです。

実際、著者が中井先生にテストをしてもらう下りは、すごいなぁと思いました。

私にはない発想だったので。

 

こちらのタイトルは「セラピスト」ですが、

セラピストやカウンセラーが世の中に多く目にする名前だからこそ

その実態の一部を知り、今後受けようとするサービスが果たして、

ご自分の理想や希望に叶うプロなのかを見極めることの検討材料としても

いいかもしれませんね。

 

気持ちのいい1日をお過ごしください👏