ニュースを見ていた相方のlupoが、
「花火を見に行こう!」と、言い出した。
ウェリントンハーバーで打ち上げ花火が上がるらしい。
急いで準備をして、ハーバーが見下ろせる場所に出かけた。
オリンピックが終わり、パラリンピックも終わり、
日本ではすっかり話題にもならなくなったであろう
4年に1度のスポーツの祭典。
ニュージーランドでは、昨日、メダリスト達が集まり、
オークランドでセレモニーが行われた。
打ち上げ花火は、これを祝うため。
ニュージーランドは1988年のソウルオリンピックに、
13のメダルを獲得して以来の快挙だった。
今回のオリンピックもメダル数は13だった。
そのメダルのひとつに、ちょっとしたお話がある。
ヴァレリー・アダムスさん。
彼女が女子砲丸投げのゴールドメダリスト。
今回の大会以外でも数々の功績を挙げた有名人。
前回の北京オリンピックでもゴールドを手に入れた。
ロンドンオリンピックでは、
彼女がゴールドを手に入れるだろうと、
ニュージーランドの国民誰もが、信じて疑わなかった、、、が、
惜しくも2位という結果だった。
1位は、ベラルーシ代表のナデジダ・オスタプチュク。
ところがこの選手、後に、禁止薬物を使用したことが判明。
ゴールドは剥奪。
結果、ヴェラリーが繰り上げの1位となった。
ゴールドがひとつ増え、国民は喜んだ。
でも、私はしっくりこなかった。。。
確かに、結果的にはゴールドを受け取ることができる。
でも、4年に1度のオリンピックという特別な大会で、
みんなに祝福されながら国歌を歌うことが
できたはずだったのに、それができなかったのは、
言いようのない敗北感だったに違いない。
正々堂々と競技したものが、こんな仕打ちを受けるのは、
なんともひどい話。
今回、スイスを拠点にトレーニングをする彼女も凱旋帰国。
メダリスト揃ってのセレモニーだった。
国旗を掲げ、国歌を斉唱。
オークランドでのセレモニーなのに、
ウェリントンでも打ち上げ花火。
国民みんなで功績者を称えるこの感じに、
気持ちがほのぼのした。
バッグの中にたまたまあったコンデジで、
撮れないだろう、、、と、思いながらも、
花火の撮影モードにして適当にシャッターを押してみた。
車の中では、子ども達が動き回り、かなりブレブレ、、、。
でも、たった1枚だけ、花火に見える写真が撮れた。
ラッキー。