いま4歳の息子。

思えば生まれたときからずっと口に何か入れていた。

 

赤ちゃんの時はおしゃぶり。

それがなくなったら指…。

 

まあそのうちやめるでしょ、っていう目論見は外れて、いつ何時でも指を吸ってる。そんな幼児になってしまった。

 

赤ちゃんの時は全然気にしてなかったけど、

4歳を過ぎて見た目も子どもっぽくなってくると、だんだん指を吸っているのが不自然になってそろそろやばいと思った。

 

指しゃぶりの何より嫌だったのが、指を吸ってる時にボーーーーーッとどこも見てないこと。

話しかけても返事がなかったり、どこかトリップしてます?ってくらいボーっとするの。

そして右手の指を常に吸いながら、おもちゃとかも左手で遊ぶようになってきて、危機を感じた。

 

ゆびたこの絵本は絶対効くと思って読ませたけど、効果がなくてショックだった。

 

苦い薬は試すタイミングが難しいのと、もう自分の意志で吸ってるから無理じゃないかなって敬遠してた。

 

怒ったり諭したり、色々試してみたけど、本人の吸いたいっていう意思が結構硬くて、これは長期戦になるぞ…と覚悟してた。

 

そんなある日、思いもよらない方法でやめることができた。

 

土日を使って、息子が指しゃぶりを始めるたびに夫が息子の「指に」話しかけた。

「こら、息子くんの指!息子くんのお口はとっても大事なんだよ。入らないでほしいんだ、お願い」こんな感じに。

 

あくまでも息子には言わず、息子の「指」に向かって言った。

ある土日を使って、怒ったり、優しく言ってみたり。全部息子の指に向かって。

そして、息子には「指がお口に入ってきそうになったらパパに教えて」と伝えた。

怒る対象があくまでも指だから、息子は客観的に見れたのかもしれない。バツが悪い顔をしなくなった。

割と一日中吸ってたから、結構な頻度で2日間それを繰り返した。すごい根気がいった。

 

その2日間を境に、明らかに指しゃぶりが減った。

息子が私たちに「指吸いそう」と伝えてくるようになった。

そのたびに、夫も私も指に向かって訴え続けた。

 

指しゃぶりが減って、本人も指を吸うことを忘れてるような時間が増えた。

寝る時だけは吸ってたけど、それも3日間くらい。

息子もその頃は意識が変わってきたのか、吸いたい時は布団に隠れて吸ってた。

 

そして、指しゃぶりが終わった。

 

その期間、わずか5日間くらい。

 

びっっっっっくりした。

今でもびっくりしてる。

あんなに、あーーーーんなに指を放せなかった子が。

 

寝る時にはいつも指を吸う「ジュッジュッ」って音が聞こえてたのに。

保育園から帰ると真っ先にテレビをつけて指を吸ってぼーっとしてたのに。

おもちゃで遊んだり、絵本を読むときは必ず指が口に入ってたのに。

いつでもどこでも吸ってたのに。

 

指を吸わずにスッと眠りに落ちている。

保育園から帰るとお気に入りの本をじっくり読んだりお絵描きをしたり口数が増えた。

おもちゃも両手で遊ぶし、絵本も音読することが増えた。

とにかく吸わなくなった。

 

たまーーーーに吸いそうな時は「吸いそう」って言ってくるようになった。

 

夫が根気よく対応してくれたのと、タイミングがきっと合ってたのと、

本人の意識が早めに変わってくれたのと…いろんなタイミングが重なったんだろうな。

 

そんな感じで、産まれてから4年と10ヶ月で、指しゃぶりを卒業できたお話でした。

(めっちゃ長くなってしまった…!)