浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~ -12ページ目

浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~

俊太郎さまの姿を借りた浪花女の妄想ブログです。
女性ホルモン絶賛捏造中!!!

あ~!

前回から随分経ってしまった・・・><


あの・・・そんな深く考えた話ではなくてですね。

あくまでもレポ替わりとして、軽くお読みいただければと。

思います。

そもそもギャラリーから何日経ってんだよって。

おっしゃる通りです。

すみません!!!

皆さんが思う様ないろいろ詰まった物語にはなっていません。

それでも、よろしければ。










この物語はBLです。

苦手な方はお気を付けくださいね。


この話は続きものです。

初めての方はコチラ からどうぞ。

















何も分からなくなって道端に立ち尽くす俺を、ある声が呼び止めた。




「おい、こんなところで何をしている?」


虚を突かれ弾かれたように振り返ると。

そこに悠然と立つ、緋色。

訝しげに眉根を寄せている。


「やぁ、高杉くん。

君こそ昼の日中にこんなところにいていいのかい?」


咄嗟に明るく取り繕ったものの・・・

この男にそんな小細工は通用しなかった様だ。

声も出さず喉奥だけで笑む彼が、

少し眉を下げたように見えた。


「貴方こそ、俺がもの知らぬ浪人だったらどうなっていたか・・・」


心配・・・されているのだろうか。



「君は、藍屋の楼主を知っているよね?」


「あぁ、あの妙に整った顔立ちの。

何を考えているか分からない男だろう?」


「ははっ!確かにそうかもね。

最近彼に何か変わった事があったか知らないかい?」


腕を組んで考えている。

時折鋭い視線をこちらへ寄越しながら。

あぁ、これは警戒されているな。

だけど・・・


「いや、特に何も知らんな。

何故一介の楼主をそんなに気にするんだ?」


どこ吹く風と言う顔をしてはいるが。



直接確かめるとはね。

流石は高杉晋作。

だからこそ、俺もこうやって話しているんだけど。


「知らないならいいんだ。

政とはこれと言って関係もない事だから、気にしないで」


態と明け透けに言ってみるも、


「何だ?まさかそっちの趣味でもあるのか?」


わざとらしく、顔を近づける。

頬を摺り寄せる様にして。

鋭い視線は、確実にこちらへと。


こいつ、やっぱり鋭いな。

本当に味方じゃないのが惜しくて堪らないよ。


「はは、ご想像にお任せするよ」


いつもの笑顔を見せた、つもり。



「俺はお前が立つと言うのなら従わんでもないんだがな」


軽く口端を持ち上げ、切れ長の瞳から光をぶつける。

俺だってそうだ。

高杉が来てくれるならば・・・

だけど今は正直それどころじゃなかった。

国を挙げての云々よりも、あいつの事が・・・


高杉の凛とした背を見送りながら。

そう、彼は知っているはずなんだ。

俺と秋斉との関係をね。

そういう事も、そうじゃない事も、全てを。


前に問われた事があった。


「只の贔屓じゃないのだろう?」


はっきり言わないのもまた彼らしい。

そう感じたのは遠い過去ではない。

つまり、今この瞬間、高杉の記憶にもまた秋斉は・・・

いや、俺と秋斉との繋がりはなかった。

なくなっていた。


しかしこうも否定され続けると、己の心が揺らぎだす。

秋斉は本当に俺の・・・?

いや、幼少からずっと傍にいて、ずっと一緒に・・・


本当に?

それは紛れも無い事実なのか?

己が描いた都合の良い幻だったんじゃないかと・・・

そんな風にすら思えてきて。


縋る様に秋斉の熱を思い出す。

あの熱に俺は包まれて・・・癒されるんだ。


低い体温に重ねてあの涼やかな香。

客をあしらう態度からも、冷たい印象しか無い秋斉。

そんなあいつが俺を求めて、こんな熱を持つのだと。

それを知る度、嬉しくて堪らなかった。


もっと。

もっと熱く。

俺が秋斉を昂らせているんだと。

この躯で感じるのが何よりも幸せだった。


だけど・・・



そうだ。

あいつなら何か知っているかも知れない。

助けを請うように向かう、敵となる大元締めの男の元へ。


「こない明るい時分に、あきまへん」


さすが、慎重だよね、お前は。

だけど今の俺は、それに付き合える程余裕がないんだよ。


「すまない、ちょっと聞きたい事があるんだ」


頭を下げる俺を見る古高は・・・

何故みんなそんな顔をするんだ?

まるで捨てられた仔犬を見る様な。

眉を下げて、何だか酷く物憂げな顔を・・・


そんなに今の俺は哀れな顔をしているのか・・・?



桝屋の奥の間に通された俺は。

もう既に冷静さを保てないでいた。


「お前、秋斉を知ってるよね?」


初めて見た。

決して他に見せない筈のお前の驚く顔を。

それほど、俺は切羽詰まっていたんだろう。


「へぇ、藍屋はんの事は良う存じ上げとりますが・・・

わても何度も世話になっとりますさかい」


そう応える古高は、酷く不思議そうな表情で。

刹那、俺は悟ってしまった。

あぁ、やはりこいつも知らないのだ、と。



「最近、藍屋に何か変わった事は無かったかい?」


「ん・・・特に何も聞いとりまへんなぁ」


何故そんな事を聞くのだという表情で。

目の前の美麗な男がその表情を僅かに崩す。


最後の望みを絶たれた気分だった。

こいつ以上に、今の京について詳しい奴などいない。


「変な事を聞いてすまないね。気にしないでおくれ」



絶望した。

何かあると思っていた。

どこかで解決策が見つかって。

秋斉は俺の手元に戻ってくるものだと。


どこかで、そう思っていたんだ。




「・・・っ!慶喜公っ・・・?」


差し出される懐紙に、己の涙に気付かされる。

まさかそれほどまでに、自分が秋斉に依存していたのかと。

いや、依存で済むのか?

違うな。俺は秋斉を自分だけのものにしたくて。

他の誰かに触れられる事すら、堪えられなくて。


「わてで何やらお役に立てる事があるんなら」


どうぞ命じておくれやす、と。

その真摯な光は本物だった。

それは同時に、本当に秋斉を知らないと。

そう証言していて。



その秋斉が今、俺の存在そのものを知らないでいる。

一心同体であるとも思っていたのに。

何故こんな事になったのか・・・


どうする?

どうすればいい?

この手で掻き抱く事すら叶わないんだ。



心が・・・引き裂かれる。

痛い。

痛くて堪らないんだ。


秋斉・・・!

















to be continued・・・











Love you all xxx ドキドキ