distance Ⅲ ~ふたりの想いは445kmを越えて~ | 浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~

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俊太郎さまの姿を借りた浪花女の妄想ブログです。
女性ホルモン絶賛捏造中!!!


この話は続きものです。

こちらよりどうぞ→








BLです。

苦手な方はお気を付けくださいませ。

















目的、果たしちゃったな。

これからどうするんだろう・・・


「悠?」

「恵?」


言葉が重なる。


「あ、恵から・・・」

「あ、悠から・・・」


ふたりで吹き出した。



じゃあ、と悠が口火を切る。


「これからどうしよっか?

   俺、泊まりなんだけど恵は?」


「俺も一泊して帰る事にした」


良かった、まだ一緒にいられそうだ。

訳の分からない安堵感はこの際無視する事にして。

いや、だってせっかく会った友達とすぐ別れるなんて。

淋しいじゃん、そんなの。


それだけだって・・・



「なぁ、悠?ホテルどこに泊まるん?」


「ん、××ホテルだけど」


耳を疑った。

だってそこって・・・


「えっと・・・××ホテルってさ、錦糸町からすぐの?」


「あぁ、確かHPにそんな事書いてあったな。

   恵、東京詳しいんだな!」



違うよ。

俺東京来たの数回目だし、ひとりで来たのなんて初めてで。

・・・何かニヤける。


「恵?どうしたんだよ、急に黙って・・・」


「スカイツリーが・・・・・見えるんだよな?」


「えっ・・・何で、それっ・・・」


悠、耳が朱くなってるよ?

何で知ってるかってさ、それは。


「だって俺も・・・そこだから、ホテル」


「ブッ!マジで?」


何かさぁ、運命とか勘違いしちゃいそうだ・・・



お前ってば案外ロマンチストなのな、とか。

お前にだけは言われたくねーよ、とか。

ぎゃいぎゃい騒ぎながら。

急速に縮まる距離を感じていた。


「すげーなぁ」


「何が?」


あ、口に出ちまってた・・・

ま、いっか。


「455kmなんだよ、俺ん家と悠ん家の距離」


「何、わざわざ調べたの?」


「うるせぇよ。それがさ?こうやって出会ってさ?

    ホテルまで一緒ってさ?何かすげーなぁって」


あれ?これ言っていい事だっけか・・・?

ダメだ、もう分かんねー。



案の定ちょっと黙った悠に。

やっぱ、やっちゃったか・・・と後悔して。

言い訳しようと口を開きかけたその時。


「何可愛い事言ってんだよ」


ぐしゃぐしゃ 髪を荒っぽく掻き混ぜられる。

え・・・何、それ?

何で耳の淵んとこ、朱くしてんの?

後ろから見たって分かるんだから・・・



「なぁ・・・?」


早足になった後ろ姿に言葉を投げる。


「ん?」


聞き返すけど、こっちを見ない悠。


「なぁ、悠ってば・・・」


手首を掴んで引き寄せて。

彼の顔を見て。

見なければ良かったと。

何で見てしまったんだろうと。


あ、もう戻れない・・・



振り返った悠の顔は真っ赤で。

俺もどうしていいか分からないまま、視線が逸らせなくて。

掴んだ手首も離せなくて。


「ばっ・・・!いつまで見てんだよ・・・」


そう言われて初めてずっと悠の丸い瞳を。

俺は見つめ続けていた事に気付いたんだ。



「ほら・・・行くぞ?」


そう言ってまた前を向いて歩き出すそのヒトを。

俺はこうやって追い掛けるんだ。

ふたりの距離が少しでも縮まるように。

少しでも傍にいられるように・・・


多分、これからもずっと。



445kmが何だって言うんだ。

そんなの、いつだって越えられる。


ほら、こうして手の届く距離にさ?










to be continued・・・














Love you all xxx ドキドキ