STAND BY ME ~あの夏の日~35 | 浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~

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俊太郎さまの姿を借りた浪花女の妄想ブログです。
女性ホルモン絶賛捏造中!!!

この物語は長編です。初めての方は【目次】 からどうぞ♪


テーマ曲はこちら→『Stand by me』




注意少しBL表現があります。お気をつけくださいませ。




With all my loveドキドキ















秋の声が聞こえた様な気がして目が覚める。

座った秋の肩に凭れて、ふたりで1枚のバスタオルにくるまって。

俺、寝てたんだ。



「秋?ごめん。俺寝てた?」


そう言ったつもりなんだけど、声が秋には届かない。

自分でも笑っちゃうぐらい、声が掠れてる。

初めての経験に、改めて羞恥の心が芽生えてくる。



差し出されたペットボトルの水を飲む。

飲み出すと止まらなくて、一気にボトルを空けてしまう。


「あ~、あ~、ん、何とか出た」


「そないに喉渇いてたん?全部飲むやなんて」



くすくす 笑う秋。

何だか腹が立ってくる。

そもそも、秋のせいなんだ。

ソージに手出したりして、俺の心を引っ掻き回して。



面と向かっては言いにくいから、また秋の肩に頭を預けて。



「まだ・・・許すって決めた訳じゃないんだから・・・」


「今夜はソージたち、山小屋に泊まるらしいで」




え?

だけどさ、だからって・・・


「そない顔朱うして、何考えてはるん?」


そうやってすっとぼけて聞く秋はやっぱり意地悪だ。

分かってる癖に・・・。




「秋はさ・・・・・ソージが気になるんじゃないの?」


俺にしちゃ、頑張った言葉。


「せやな。気にならん言うたら嘘になる」


そっか・・・可愛いもんね、ソージ。

胸がぎゅうっ と痛くなる。




「けど、それが恋愛か言うたらまた違うんや」


「えっ?」


「小さい赤ちゃんが可愛い言うんとおんなじ様な感じや。

 あんじょう面倒みたらんとな」



納得いかない。

そんな言葉で片付くはず無いだろう?

あんな事までしておいて。




「じゃあお前は幼気な赤ん坊に、ああいう事するんだな?」


「あれはっ・・・」


「あれは、何だよ?」




「あれはお前が悪い。これみよがしにトッシーに抱きついたりして。

 俺やソージが見てるのも分かってたのに。

 どう思うか分かってて離れなかった癖に・・・最低だ!!!」



じゃあ、何だ?

要するに、嫉妬・・・か?


「はぁ?お前、俺がカエルとかヘビとか苦手なの知ってるだろう?」


「それとこれとは、別だ」


「別って事はな・・・」




「そんなに怖いなら・・・俺のところに来れば・・・・良かったんじゃ・・・」




え?


どうしたの?秋?

声小さいよ??

顔が見えないのが残念だけど、見たらいつもの秋に戻っちゃうかも。



こんなに素直な秋は見た事がない。



「ねぇ、秋?怖かったの?俺がトッシーの事好きになったって思った?」


俺の頭の後ろ辺りで、こくり 頷く気配。


「俺がお前から離れていくって?」


こくり こくり。

頷き、後ろから抱きついてくる秋。

俺の首筋に鼻先を押し付けてる。



その頬がいつもより少しだけ熱くて。


顔、見たいな。



秋の頭を抱える様に引き寄せる。

髪を梳くように頭を撫でながら斜め後ろに顔を向けると、

頬を朱に染めた秋が、少し拗ねた様な表情で目蓋を伏せている。



「じゃあ、おあいこだ。俺も同じ事思ってた」


囁くと上目遣いに俺を見る。


「俺もお前がソージの事、本気になっちゃうんじゃないかって。

 俺から離れて行っちゃうんじゃないかって」



黙ってふるふる 首を振る秋。


「うん、良かった。俺は秋だけだから。秋だけが欲しい」



ちぅ 鼻先にくちびるを落とす。


「ねぇ、秋は?どうなの?」


額に、顎に。

頬にも。


それから口端に触れ合わせたまま強請る。



「ねぇ?早く?」



「俺も慶じゃないと・・・嫌だ///」


「良く出来ました」




甘く深くくちびるを重ねる。



ねぇ、秋?




キスってこんなに甘かったっけ・・・?




















to be continued...






Love you all xxx ドキドキ