こんにちは!

保育士英語講師の小林あやです!

三重県いなべ市で英語教室Maple Ridgeを運営しています。

 

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うちの息子は2020年現在11歳、小学5年生です。

3年生の時から小学校で英語の授業が始まりました。

ちょうど政府が英語の授業始めるとなった、

2018年のいいタイミングで、

うちの息子がどんな英語の授業を受けてくるのか、

目の当たりにすることができました。

 

しかも、息子の小学校にお願いして、

ちょっとだけ実際の英語の授業を見学もさせてもらいました。

 

その中で感じた小学校の英語の授業の現実について

今日は書きたいと思います。

3,4年生の内容についてはこちらです

 

 

2018年の時、

5、6年生だった子たちが使っていたのはこちらの教科書です。

この「We can」は2018年、2019年の2年間しか使われなかったので、

おそらく「幻」の教科書になるのではないでしょうか。

We can 1は5年生用、

We can 2は6年生用です。

(これらは取り寄せました。教科書ってネットで買えるんですよ!)

ちなみに「Let's try」も「We can」も、

文部科学省が作ったものですから、

出版社によるばらつきがなく、全国統一の物です。

 

 

5年生の内容がこちら。

 

ちなみに3年生はこれでした。

 

まず目次の文章の長さからずいぶん違いますね。

 

 

そして6年生の内容がこちら。

 

 

 

【私の第一印象】

うわ、いきなりこれ??

 

 

2018年は、

3年生から6年生がよーいドンで英語を一斉に始めた年です。

どの学年でも英語の授業で

初めて英語に触れる子もいるわけですよね。

 

最初のハローマイネームイズ。。。のあたりはいいと思いますが、

ユニット2か3くらいからはけっこう複雑な文を使っていきます。

こちらは5年生用のユニット5の部分です。

 

 

リスニングで選ぶ部分ですが、

うーん、見た目から結構難しそう。。。

 

6年生となるとこんなふうになります。

ユニット3でこれです。

 

おおおーー文法っぽい!

 

 

え?作文まで書くの?

 

【私の第二印象】

やっぱり中学の先取りなのかな??

 

日本政府が

小学校で英語を導入した経緯は、

 

日本人は英語が話せなさ過ぎて、

韓国人や中国人に完全に負けている!

中学で英語が嫌いになる子が多すぎる!

 

ということで、

「やっぱ小学校からやらないとダメっしょ」

となったわけなんです。

 

だから小学校英語のコンセプトは

・英語に親しむ。

・キライにならない。

・話せるようになる。

 

なんですよ。

 

 

なんですけど、

「やっぱアルファベット書けなきゃ」

「作文くらい書けなきゃだし」

となってしまうのがやはりお役所。

決して中学英語の先取りにはしない、

と言っていましたが。。。

 

そこからはなかなか逃れられないのね。。。

 

 

では実際に授業ではどんなことをしていたのか、

あくまでも私が目にしたこと、

息子から聞いたことを基に

書いてみたいと思います。

 

3,4年生と同じく、

ALTと担任の2人で授業をします。

おもに授業内容を考えるのは担任で、

ALTは担任に言われたようにやるかんじです。

 

発音する部分はALTやCD、電子黒板が主にしますが、

担任の先生もがんばって発音していました。

(これっていいことだと思います。

間違っててもなんでも日本人の先生だってやってるぞ!

という姿勢は見せるべきだと思います)

(この写真は電子黒板のイメージです)

 

3,4年生と同じく、

アクティビティとしては、

フラッシュカードで単語を導入して、

今日の表現をチャンツや歌で導入して、

それを使ったビンゴとかすごろくゲームなどの

アクティビティを、友達と一緒にやる、

という感じでした。

 

ALTや担任はクラスを回って、

一緒に参加したり、

わからない時は質問を受けたりしていました。

 

5,6年生でもすごろくなんか楽しいのか?

と思って見てましたが、

普通に大盛り上がりしていて、

意外とすごろくでもいいんだな

ちょっと驚きました。

 

ゲームではそんな感じですが、

作文を書けとか言われてみんな書けるのかな?

書くっていう作業は日本語でも本当に難しいですから、

英語で書くのはかなり高度な技術になります。

中途半端に扱わない方がいいんじゃないかな。。。

 

 

【結論】

まだまだ会話が中心なので、

楽しめる部分は多いと思います。

 

しかし、6年生の子で、

授業の内容が分からずに困っている、

という子の話も聞きました。

この年齢になってくると、

英語をすでに習っている子と

まったく習ってきていない子の

差が大きくなってくると思います。


こうなると小学校のうちから

英語がキライになってしまうという

一番恐れていた事態になりかねない。。。

 

 

できるだけ早いうちに、

「英語簡単じゃん!」

「英語楽しい!」

の気持ちを育てておくといいと思います!