LGBTの話が最近、ニュース等でよく取り上げられるようになっている。
地方紙でも社説で性的マイノリティの人権について書かれたり、教育や行政の現場でも重要な人権課題のひとつとしてとらえられるようになりつつある。
LGBTの人権を見ていく中で「性の多様性」ということを耳にする。
性のあり方は多様で、同じセクシュアリティの人間は存在しない。
性はグラデーションである。
そんな風に言われているが、発達障害にも似たようなことが言える。
自閉症スペクトラムといわれるもの。
はっきりとした線が引けない発達障害の多様性。
ADHD、LD、自閉症なども連続体としてとらえられており、性のグラデーションとほぼ置き換えが可能だ。
先日、自閉症協会の講演会でお話しさせていただいたとき、「自閉症スペクトラム」と「性のグラデーション」の似ている点を話題に取り上げた。親和性の高いマイノリティ間で何かしらの協働が近い将来、可能ではないか?と思う。
全人口に占める割合の視点で見ると、
発達障害 7%以上
LGBT 5~7%程度
非常に近い割合である。
社会でおかれている立場や生きづらさも近い。
今後、ジェンダー視点から発達障害を見ていきたい。