一応完結です。
ではどうぞ。
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あらすじ
この世界には、特別な能力を持っている者と普通の人間が存在する。
リマネールとスクリートは「風村で行方不明になった二人を捜す」ために、風村へと来ていた。多少の困難もあったが、無事に発見に成功した。しかしそんな矢先、五人の人がリマネールとスクリートの行く手をふさいだ。
五人は立っていた。何の前触れもなく、真ん中に立っていた女が指示を出す。
「クレナルは、今去って行ったバカをつぶせ。我と他の者は・・・こやつらの相手じゃ」
「承りまし・・・!?」
そんな言葉も聞かずに、リマネールが飛び出した。
「っリマ!早まるな!戻れ!」
静止もむなしく。リマネールは飛んできた変則的な動きをする物にもろに当たり、それは爆発した。リマネールはそのまま小屋に撃突したが、彼女は息をするのも大変な中、敵を睨んでいた。
「何よその目。サラーナの一番、一番、一番大っ嫌いな目。ふん・・・まあいい、クレナル、早く・・・」
「ちょぉっとまった―――――――!」
「あ・・・兄上・・・やめてくださ・・・・・・」
「火村、村長の次男と三男!(双子だけど)レイナベールとサガナベール、いとこであるメフィアの応援要請を受けここに見っ参!!」
「兄上・・・あまり見栄を張らないでください・・・他人のふりをしたくなります・・・」
レイナベールはかおを紅潮させているが、サガナベールは本当にあきれた顔をしていた。
「あーっはっはーっ。おもしろいねー。きみたち。ぼく、おもしろい人大好き。でもねー、ぼくが好きなのはフィルラムだけだけど。ね。フィルラム」
「意味不明・・・です。ミスターリエム。ただ言えることはひとつ―――」
話し方が子供っぽい男、リエムとまだ外見が10代前半くらいの女の子、フィルラムは声を揃えて言った。
「うちは主の命令にのみ従う」
「ぼくは主の命令にのみ従う」
そんな間に、スクリートはリマネールの怪我を見て、レイナベールとサガナベールはスクリート達のところへと来ていた。二人とも紙を一枚ずつ持っていた。
「リマネールさんの傷は大丈夫ですか?」
スクリートはリマネールの具合を看ながら言った。
「あまりよくない。悪くもないっつーところかな」
「んーなら、村に戻って手当てをしてもらえ・・・お、息もだえだえなのに良く睨めるな」
そんなのんきに話をしていると、背後から声がかかった。
「こらこら、君達、あまり悠長に話をしている暇はありませんよ」
声のしたほうへ向いてみると男の人が立っていた。四人は呆然とその人を見ていた。
「あぁ。これは悪いことをしました。私の名前はジュナン。こちらはマサロナさん」
「あなたたちが助けてくれたのでしょう?どうもありがと。とりあえず敵を倒しましょ」
そういうと、マサロナは敵に向かい合った。スクリートが、リマネールを担ごうとするとリマネールが一枚の紙を渡してきた。
「・・・紙・・・・・・鍵・・・で・・・しょ・・・?」
「確かに。お借りいたします」
と言い、ジュナンは紙をリマネールから受け取った。今度こそ、スクリートがリマネールを担いでジュナンに言った。
「後は頼む」
そして、スクリートは戦場を後にした。
残った四人は、敵と向かい合った。そのときには、五人のうちの一人のクリナルと呼ばれていた男がいなくなっていた。合図もなく、戦闘はスタートした。組み合わせは、『レイナベール&サガナベールVSリエム&フィルラム』『ジュナンVSサラーナ』『マサロナVS主の女』である。
「火ノ刃!!」
「風ノ盾」
サガナベールのところはおもに、レイナベールとフィルラムが闘っていた。コンビネーションは互角で、互いに隙をうかがっていた。ジュナンも同じく同等の勝負をしていた。付かず離れずと言うところだろう。一番雰囲気の違ったのはマサロナの戦闘である。絶え間なく動き、仕掛けて、いなす。流れに逆らわず、流れに乗る。相手の動きを見切り、先を読む。二人はそれを当たり前のようにこなしていた。それを見たジュナンが感嘆の声を上げた。
「やっぱりすごいですね、マサロナさんは」
「あら、あら、あら、あら。余所見をしていていいのかしら?」
「そうでした。そんな暇はないのでしたね」
サラーナは笑った。そして、誰に向けてでもなく小さな声で言った。
「予言しよう―――――――――。なぜなら―――――そして・・・・・・」
彼女は彼に聞こえなくても良いと思った。今も昔も、その思いは変わらない。そうして、また闘い始めるのだ。
サガナベールは『予言』を聞いていた。聞いてしまった。だから考える。意味を。理由を。正体を。幼きころの記憶を。ジュナンにいつ、初めて会ったのかを。・・・・・・ああ、そうか。じゃあ、今、僕の目の前にいる少女は・・・。
「あ・・・兄上!!」
そのとき、二人を刃が貫き、勝負が決まった。そして崩れ落ち、砂になる。彼女は言う。口の形だけで、「ありがとうございます」と。同じ時、リエムはそこに立っていた。傷を押さえながら、痛みをこらえて。致命傷からはフィルラムが逸らしてくれたらしい。生きている。意識が朦朧とする中、リエムは、背後で風の切る音が聞こえた。・・・同時に、何かをはじく音がした。後ろを向くと、サガナベールが火ノ盾を張っていた。
「な・・・・・・」
「あなたは生者ですから」
すると、舌打ちが聞こえた。主の女がこちらを見ている。
「あまいのぅ・・・我としたことが、とんだ失敗じゃ。さて、ここまでやりこまれては・・・ずらかるとするかの」
「っ・・・そうは・・・させないっ!!」
マサロナは大きな風ノ刃を放ち、主の女とサラーナを一緒に始末してしまおうと思い、実行した。しかし、後に残ったのは、砂と化したサラーナだけで、女とリエムの姿はどこにもなかった。
その後、レイナベールはサガナベールに怒鳴った。
「なんであのとき、あいつを助けた?!どこに助ける必要があったんだよ!!」
「兄上・・・。すみません・・・」
「あやまるんじゃなくて、理由を聞いてるんだ理由を!!」
「まあまあ落ち着いて、レイナベール君。でも、ロナも聞きたいわ」
サガナベールはため息をつき話し出した。サラーナの言ったこと。そこから考えられることも、すべて。まず、サラーナの言葉は「予言しよう、キミたちが勝つということを。なぜなら、私たちにはキミたちを殺めることができないから、そして、愛しているから」だった。その予言を聞いてジュナンの姉を思い出したこと。自分たちの妹のこと。だから、リエムを助ければ、真実がわかるかもしれないと思ったこと。つまり――――――
「彼女たちはすでに死んだ者で、成長はしていたけれど、僕たちの家族だった。そして、女の主が操っていた。サラーナがジュナンさんの姉、フィルラムが僕たちの妹、多分、クリナルはメフィアさんの弟。砂になった人は、みんなそういう関係がある人なんだと思います」
と締めくくった。そして、それは正鵠を射ている。すかさず、ジュナンが声をかけた。
「では、帰りましょうか」
そうして四人は風村へと帰った。雪が激しくなってきていた。
最後になるが、ほかの四人にもそのことを話した。そして、ふと思い出したのか、ジュナンは紙を見た。そこには、絵が描かれていた。とても薄い画だったが、ジュナンの家族の絵だった。そこには、今よりも一人、人が多かった。レイナベールとサガナベールが持っていた紙にはメフィアの家族とサガナベールの家族が描かれていたが、それも同じく、人が多かった。
「そういうことですか・・・」
ヒントがこんなに近くにあったことに一同は驚き、それぞれの思いを秘めてそれぞれの村へと帰った。〔完〕
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読んでくださりありがとうございました。
季節はまた無視してください。
また見てくださいね。