前回の続きです桜

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 入社して3日。何かがおかしい。

そんなバッタバタの状態で、なんだか逃げるように、なぜか焦りだけを抱えて上京した私は、初めての満員電車で往復1時間揺られながら、月曜日から毎日出社して、そして入社早々残業もしっかりさせられて、OJT期間を過ごしていた。

しかし3日ほど経った頃、身体が徐々におかしくなっていることに気づいた。
何をしても、休むことができない。

常に身体は冷たく冷えていて、お風呂に浸かっても、布団に入っても、全く身体が温まらず、氷のような冷たさ。
ご飯も喉を通らず、噛むことはできても飲み込むことができない。お腹は空いているけど、食事をするということが苦しくてできない。
眠ることもできない。息が苦しくて、目を瞑っても脳がフル稼働していて、高速道路の真ん中にいる感じ。周りが常にすごいスピードで動いている。

そんな状態でも3日間過ごしたが、金曜日、3時間残業し、月曜からの大量のタスクや会議、プレゼンの予定を確認して退社、その帰り道、初めて、「ああ、もうだめだ」と思った。

このもうだめだ、は、全ての希望がなくなる感じ。現実だなんて受け入れられなくて、今何が起きているのか分からなくて、本当に不謹慎かもしれないが、このまま線路に落ちたら楽になるなぁとか、そんな感じ。
それぐらい脳が機能しなくなっていて、正常な判断なんてなくて、疲労とか、不眠とか、そういうことではない、精神的負荷がかかりすぎたことによる、脳の誤作動が起きている状態。

脳のストレスって人を殺すんだって、あの時初めて気づきました。
きっと私の場合は、不明瞭な焦りや変わりたいという漠然とした自分への自信のなさを覆すために、何か形で手に入れたくて、それがきっと転職活動をして内定をとること、そして上京して新しい生活を始めて、新しい自分に物理的に変わることだった。

だけどそのあまりのスピード感に、きっとアドレナリンで動かされていた自分に、慣れない環境と新しい仕事、プレッシャー、人の多さが逆にさらなる劣等感になって襲ってきて、完全に戦闘モードから抜け出せなくなった。

それによって脳が常に覚醒して閾値を超えてフル稼働し続けたことで、私はおかしくなったんだと思います。身体が悲鳴をあげていた。