すっかりアメブロの存在を忘れていましたが、みなさまお元気ですか?


さて「日本人は農耕民族、欧米は狩猟民族」というフレーズをよく聞きますが、何の疑問も持たなくなっていませんか? 世界史で習ったことよりも、そのあとに偉い人が、「日本人は農耕民族、欧米は狩猟民族」と言っていることですり込まれてしまったんじゃないでしょうか?


実は日本に詳しいアメリカ人はこんな風に言います。「日本は侍の国だけど、俺たちの先祖はみんなファーマー(農民)だからさあ」などと。アメリカ人も自分たちが農耕民族だと思っているんですよ。だって、アメリカに渡ってきた人たちは、みんなプロテスタントにして農民でしたからね。強いて言うならば、政治亡命者と聖職者だけが農民以外だったかもですね。


世界史を思い出してみましょう。オリエントは農耕で始まった文明ですよね? その流れをくむローマもエジプトなど植民地からの資源搾取で作った軍事力で国力を維持していましたが、ローマの特権階級以外、ほとんどの労働者は農民です。


その後も、騎士の物語はあるものの、中世ヨーロッパは農耕社会です。むしろモンゴルなどの恐ろしい騎馬民族に追いやられているぐらいなのです。騎士=武士ですが、武士が国家権力を握っていた日本の方がよほど軍事政権だったはずです。投じの農民比率は日本もヨーロッパも同じぐらいで98%ぐらいでしょう。


ところが農業スタイルは明らかに違います。通常、米の輪作は豆です。夏は米、冬は豆で毎年同じ場所で農業をできるのです。ところが欧米は1年目は麦、2年目は牧草にして家畜を入れて、3年目は休めせるという3年ローテーションです。なので日本よりはるかに巨大な農地が必要であり、農地を守るために貴族が私設軍隊を持っていたのです。このスタイルにより、欧米は酪農社会というのはうなずけます。


あえて言うならば、日本は農耕民族、欧米は酪農民族なのですが、そんな小さな違いだったら、あえてフレーズにはならないですよね? 派手に違いを言いたい人が困っちゃいますね。


日本は血液型大好き社会、欧米は神と悪魔大好き社会、と考える方が私にはしっくりきますね。