資産形成の話になると、
「どんな運用をすればいいのか」
「どれくらいの利回りが必要か」
といった技術的な話題に目が向きがちです。
もちろん、正しいマネーリテラシーを身につけることや、
無理のない倹約で元になる資金を育てることはとても大切。
堅実な運用を選ぶ姿勢も、長く資産を守るためには欠かせません。
けれど、それだけでは足りないと感じる場面もあります。
資産をどう増やすか以前に、
「自分はどんな毎日を送りたいのか」
「どんな状態を心地よいと感じるのか」
そんな目標を、言葉にしてみること。
不思議なことに、目標が少しはっきりすると、
お金の使い方や時間の配分、付き合う人が自然と変わってきます。
私たちは、自分ひとりの意思だけで生きているようでいて、
実は、身近にいる人や日常的に触れる価値観から
大きな影響を受けています。
穏やかにお金と付き合っている人のそばにいると、
焦らず、背伸びせず、自分のペースを大切にする姿勢が伝わってきます。
反対に、不安や競争心が強い環境では、
つい判断も短期的になりがちです。
だからこそ、
「どこで、誰と、どんな空気の中に身を置くか」は、
実は立派な資産形成の一部なのだと思います。
知識や数字だけでなく、
在り方や環境も含めて整えていくこと。
それが、長く安心できる豊かさにつながっていく気がしています。