第5回|大学院2年目:病棟を離れて給与さらにダウン
7年目になると、病棟勤務から完全に外れて研究に集中。
つまり、給与はさらにダウン。年収は650万円ほどに。
大学院で研究に打ち込めたことは大きな経験でした。
でも、生活は決して余裕があるものではありませんでした。
夜も検体が出れば病院に行かなければならないので、都内の病院の近くに住むことが必須でした。
唯一の支えは、3年目から続けていた外来バイト。
1回10万円は変わらず、週1回のその時間に、どれだけ救われたかわかりません。
生活費も学費も、この収入がなければ成り立ちませんでした。
専門外来のアルバイト(1回4.5万円)も続けていましたが、
経営者の先生が「医師のバイト代が高すぎるから全員減給したい」と言い出すなど、
働く側としては首をかしげる場面も多く、ストレスは積み重なりました。
それでも、「学位を取るための時間を買っているんだ」と自分に言い聞かせながら、研究とアルバイトの両立を続けていました。
この頃は、医師としてのキャリアと収入が必ずしも比例しないことを、痛いほど実感した時期です。
時間を切って働く収入は限界があります。
私はこの数年前から投資信託を始めましたが、ちょうどコロナ禍の停滞時期で、このまま積立していて大丈夫なのかと、お金の面でも心配が増えた時期でした。