娘は小さな頃から電車が大好きです。
保育園のホールから電車が見えるのですが、先生によると、毎日嬉しそうに指をさして眺めているそうです。
特に気になるのは、帽子と制服を着た運転手さんや車掌さん。
駅や車内で見かけると「しゃしょーさん!」と指さして、目を輝かせて嬉しそうにしています。
ありがたいことに、車掌さんは優しい方が多く、手を振ってくださることもしばしば。
娘がいなかったら、きっと私から車掌さんに挨拶をすることはなかったと思います。
でも、娘のおかげで“知らなかった優しい世界”を知ることができました。
先日、一番後ろの車両に座っていたときのこと。
娘は車掌室を覗き込みながら夢中で眺めていたのですが、追い越し電車を待つ時間に、
車掌さんがわざわざ私たちの席まで来てくださり、
娘に電車のシールをプレゼントしてくれたのです。
それがこちらです
娘は最初こそ驚いていましたが、すぐににっこり笑って大喜び。
シールを受け取ったあとは「シール!シール!」と私に見せ、
祖母に電話したときも「シールもらったよ」と嬉しそうに報告していました。
帰宅してからはお尻ふきの蓋に大切そうに貼り、得意げに見せてくれました。
子どもと一緒に過ごす日々は、新しい発見の連続です。電車や車掌さんへのまなざしを通して、
私も人の優しさに気づかされています。
そしてこうした体験そのものが、私にとって“現物投資”のようなものだと感じます。
形あるシールはやがて無くなってしまうかもしれませんが、
その時に抱いた喜びや心に残る思い出は、時間が経っても価値を失わないからです。
お金の投資も大切ですが、子どもとの日常に“心が豊かになる投資”を重ねていけるように、
これからも過ごしていきたいと思います。
