ドイツ在住のライアー奏者で札幌ライアーの会顧問の仲正雄先生のライアーワークショップに久しぶりに参加しました。
先生はいつも
「私のワークショップに来ても、ライアーは上手くなりませんよ。」
とおっしゃいます。
なぜかというと、うまく聞こえるようなテクニックを教えたり、練習させたりしないからです。
そして毎回同じようなワークをします。
今日は初心者2名を含めた参加者10名が、1人1音ずつ弾いて1つの曲として繋いでいくこともしました。
1番目に音を出す人、2番目に音を出す人で、音の大きさや曲の速さが決まるので、最初の人はとても難しく、それに続く人はそれに合わせればいいので気持ちは楽ですが、隣の人の音をよく聴いていないとスムーズに繋げられません。
最初はぎこちなかったり、音もばらばらに聴こえていたのが、何度も繰り返していると、だんだんひとつひとつの音が美しく、みんなで奏でる曲が綺麗になっていくのです。
「上手く弾こうとするとテクニックに走ってしまい、つまらなくなる。」
「ライアーの持ち方から弾き方まで一度でもやったことがある人は、自由な野生の鳥ではなく、すでに籠の中の鳥。」
「初心者がメンバーにいるということは新鮮な風が入ってとても良いことなんだ。」
とおっしゃいます。
「上手く弾きたい、上手く弾こう」ではなく、
〈美しい音を出すこと〉に集中する。
すると、ひとつひとつの美しい音が繋がって、やがて美しい曲になっていく。
大切なことはとてもシンプルで、しかも変わることがない。
だから、それをひたすら繰り返し実践していくと、上手くなるのではなく、深まっていくのだと。
今日のワークショップで、またライアーが好きになりました。
そして、ライアーで大切なことは、 観音舞の世界にも繋がっていると感じます。
