その人によって生きて来た人生は、違うから。
ちょっと母の部屋のお片付けをしようと思っても、あれはこの人にもらったもので、これは自分で作ったもので、祖母から受け継いだもので。。。
どれにも歴史があります。
タンスの中には、なぜか天秤ばかりがあり。
台所には、大きな砥石があり。
引き出しの奥に、畳のとじ針があり。
母の引き出しには、ふわふわの袋も風呂敷も手ぬぐいもいっぱい詰まっています。
何度かだして捨てるものないかと思いましたが、どれも想い出深いもので、私でさえ捨てられない。
やっと合成皮革がボロボロになったバックを、思い切って捨てようとしたのに、持ち手が素敵だと、ボロボロの粉に悪戦苦闘しながら切離してして、それでも持ち手 も粉だらけで、諦めてようやく捨てられました。
書き出したらきりがないくらい。
それは、母が生きて来た90年の歴史。そう簡単に捨てられそうにないのです。
物にもこれだけの歴史があるとして、人生にはいったいどれだけの歴史があるのでしょうか。
今のところ部屋としては片付いているので、ちょっとこのまま想い出に浸れる物も必要かもしれませんね。
人ひとりの人生だけど、その全てが生きてきた証でしょうか。
ちょっと考えさせられました。
ご訪問いただきありがとうございます。
まとまりない拙い文を読みに来ていただきありがとうございます。
今日一日が、皆さまにとって笑顔の多い日であります様に。