私がいちばん嫌な瞬間は、

夜勤に行く直前から病院到着までの時間です。何年たってもこの嫌な気持ちは変わらないんです。


日勤のために朝出勤する気持ちとは、全く違うモヤモヤ感というか、変な緊張感...


家から病院までは、バスで10分くらいですが、混んでいる時は歩いて行くこともあります。


その道中で、小さな企業の事務所が見えたり、お弁当屋さんが見えたりすると

『あー、私もあんな所で働きたいなー。転職しようかなー』なんて、とんでもない妄想をしながら病院に向かいます。


特に、冬場は日が暮れ始める頃の出勤になり、近くのお家から夕飯準備の美味しそうな匂いがしてきたり、灯りがついたりすると、

『何でみんなが帰宅する時間に仕事に向かっているんだろうかー』と虚しく悲しい気持ちになるんです。


出勤前に、家族のために自分は食べない夕飯の支度をしてくるのも虚しいんですけどね。


でも、

どんなに憂鬱な気分で出勤してもなぜか、病院に到着した瞬間に、仕事モードにパッと切り替わるんです。


夜勤は、病棟の患者数と重症度によって、人数配置が異なりますが、今の病棟は患者数が45人で看護師3人です。


夜勤は何とか平穏に過ぎれば良いんですが、イレギュラーな事が起こるとアドレナリン出まくりで、コトが終わるとドッと疲れます。


夜の時間は、患者さんも不安が増強しますし、辛さも増しますし、本当は、ゆっくりお話を聞いてあげたいんですが、なかなか叶わないのも夜勤帯です。


1時間ごとに巡視に行って、生きているかの確認、点滴がキチンと入っているかの確認と点滴追加や抗生剤投与、トイレの介助、寝たきりの方の体の向き換えとオムツ交換、真夜中から抗がん剤が開始される方もいるし、痛み止めを希望される方もいます。


緊急入院や緊急手術や急変対応は、最も緊張感が増して、バタバタしますけど、いちばん嫌な瞬間は、患者さんが転ぶこと!

バタンと音がした瞬間に血の気が引きます。。。


患者さんが自分で歩いて転んでも、寝返りしてベッドから転落しても看護師の観察不足ということで、私たちの責任だし、医療事故になってしまいます。


病院は、かなりの転倒転落防止のための対策をしたりチェックリストやツールを利用したりと取り組んでいますが、離床センサーを使っていないノーマークの患者さんが転んだりすることも多くあり、本当に予防は難しいです。


私だけではないと思うんですが、夜勤をやる利点って金銭面だけですよ。特に、アラフィフの今は、身体にいいことひとつもないですから。本音です。ごめんなさい。


本当は、日勤だけやって、じっくりと患者さんと関われるのが理想の働き方ですねー音譜





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