『あの看護師さんは、採血上手』
『あの人にだけは、刺されたくない』
って、患者さんは思ってるんだろうなー。

看護技術って、ある程度は経験年数に比例するんです。

まぁ、不器用な看護師もいるけど、それでも経験を重ねることで、解決できるとは思います。

技術の差を患者さんが、身をもって感じるのは、針を刺される時だと思いますが、新人さんが独り立ちするためには、患者さんに犠牲になって頂かないといけないのです。
新人さんに付いて指導している時に、
『わー、その針の向き、角度じゃ絶対ダメじゃん!』と思うことが多々あります。
口頭では、指導しますが、やっぱり実際にやってもらわないコトには上達しないので、本当に申し訳ないけど、仕方ないと思って許してくださると助かります。

採血の模型は、理想的な血管をしているので、模型で練習を重ねても上手くはならないのです。

でも、いちばん怖いのは、独り立ちして、先輩の目の届かないところで不器用さを発揮してしまう若い子たちだと思います。

針を刺すばかりじゃなく、
車椅子への移乗、体位変換、創傷処置、膀胱留置カテーテルの挿入なども腕の良し悪しで、痛いか痛くないか変わってきてしまいますから、看護師は腕を磨くことが必要なんですよね。

どんなに親切で笑顔が素敵でも、何度も採血を失敗されたら、良い看護師ではないですから。

次回は、抗がん剤投与についても看護師によって違うよ!ということを書きたいと思います。