直訴状とインタビュー
前のエントリーからの続きです。
ESPNはロシアカップショートプログラムの放送時間を数分ほど割いて、この選手の母親が出した直訴状についてとりあげ、当事者達にもインタビューを試みたけど拒否された・・・と放送しました。
ESPNはロシアカップでプログラムを滑り終えた直後の当事者の青年に、リンクサイドのインタビューを始めて、そこで全くロシアカップのスケートとは関係のないこの直訴状のことを直撃インタビューをしてしまったESPNでした。
そのインタビューで“その件に関しては何も知らない・・・”とボソッとした声で答えた当事者の青年と、そばにいたパートナーの女の子(表情は冷静を取り繕っているようですが、一瞬言葉をなくしたような印象)の映像も放送されました。
それからタニスとベンと向かい合うテレビレポーターとのインタビューシーン。
これですっかり悪者(直訴状を書いて、メールで友人知人に協力を呼びかけた選手の母親と関係者)と弱者の構図が出来上がってしまったわけです。
実際、私自身も、こんな直訴状をひとりで出すならまだしも、メールで協力を呼びかけて運動をしようとした母親の心理は、理解しかねます。
私の娘が同じ立場だったら・・・と置き換えて考えてみましたが、それでも理解できず・・・。
でも、私が言いたいのはそんなことではなくて、こうしてメディアによってさらされた悪者の立場はもうどうしたって浮き上がれないくらい奈落のそこに突き落とされたこと。
現役のアイスダンス選手にとってもメイジャーなマイナス因子となったことは間違いありません。
自業自得だとも思いますが、メディアは見ている人たちが飛びつく話題だったらなんだってこうして世に出してしまってもいいのだろうか?と、そこが疑問というか、不快に思っているところです。
ESPNの思惑は、完全にUSFSAサイド・・・つまりタニスのシチズンシップを認めてもらってオリンピック出場を望んでいる・・・それについては私も問題はありません。
でも、それを阻止しようとする者をこうしてメディアの特権をフル活用して糾弾しているわけで、糾弾された側の主張は、スポーツマンシップに反する考えではあるにせよ、実際矢面に立たされたのは最初にこの直訴状を書いて友人知人に協力を求めたSkater's Momではなく選手本人です。
その辺りをもう少し慎重に扱って欲しかったと思っております。
