安藤選手の留学に賛成する理由

ほぼ一年ほど前、まだ肌寒いLittle Rhodyにある、小汚いリンクのブリーチャーに、自前のひざ掛けを抱えるようにして練習を見守っておられたのは、世界ジュニアを制し世界選手権を終えた直後の、安藤選手のお母さまでした。
突然現れた謎の日本人(ワタクシの事ですね・・・苦笑)不躾に、いろいろと質問をさせていただいたのですが、風邪気味だったのにも関らず、とてもに丁寧に対応してくださいました。
ずっと安藤選手が寝不足で、昨夜ここに着いて、静かな田舎で、これでやっと眠れると喜んだことや、ドイツから日本へ戻らず直接こられたことなど、話してくださったのですが、その時一番私が訊きたかった事は、安藤選手留学のご予定は?ということでした。
安藤選手のお母さんの答えは、『日本でずっとこれまで通りやっていくつもりです。下の子を中心に我が家は動いているんですよ。』とはっきりとおっしゃられたので、ちょっと残念に思ったものでした。
なので、昨日見つけた安藤選手が留学?のニュースは、うれしかったです。
出来れば、カナダがアメリカ・・・アメリカだったら、東海岸だとなおの事いいなぁと、勝手に想像している私です。(苦笑)
安藤選手の留学を賛成する理由はいろいろありますが、日本を離れて海外で学べることは、たくさんあると思います。
安藤選手のファンに嫌われても(苦笑)正直な私の感想を書かせていただくと、今すぐに留学に出ても、トリノのオリンピックまでには間に合わないかもしれないなぁと思っています。
もしトリノでメダル、金メダルが取れるとしたら、それは2度あることが3度ある・・・という、若手選手が最有力候補からメダルをさらっていく、過去2回繰り広げられたオリンピックの魔物劇でしかないと思っています。
でも、そのシナリオでさえも、私には別の選手がイメージされたりして、今の安藤選手がなぜかその若手選手というイメージにはフィットしないんですよね。(苦笑)
新しい環境は、氷の上やトレーニングだけではなく、リンクの外でスケートとは関係のない風景、見るもの聞く物、感じるもの、そこで接する人々との交流や経験が、彼女のプログラムの肉となり血となる栄養を彼女に与えてくれると思っています。
最近の報道されていることから想像すると、今の日本ではそれが出来ない状況にあるようですね。
北米でのフィギュアスケートと言うスポーツは、氷の上での勝ち負けだけでなく、多くの人から社会への還元を期待されている立派なスポーツとして、すでに確立されています。
そのせいか、メディアの扱いも、フィギュアスケーターに対し、日本のメディアよりも尊敬の念を抱いているように感じます。
そのスポーツで頂点に立つということがどういうことなのか、それを身近で感じることも彼女にはプラスになると思います。
なんだか、漠然としたことを書いてしまって・・・何が言いたいのかご理解いただけない・・・とは思いますが、今の安藤選手には、新しい環境が今すぐに必要だと信じています。
もう一つの理由に、加熱する日本のフィギュアスケート報道と少し距離を置いて、メディアともクールダウンの期間をおけることは、絶対に良いことだと思います。
あと、僭越なのを承知で百も千も承知で書かせていただくと、コーチを変えて、それと同時に振付師も変えてみるのも、良いかもしれないなぁと思っています。
気になっていたのですが、安藤選手のインタビュー記事に時々出てくる、他のスケーターの振り付け(ステップに関して)のネガティブなコメント・・・具体的に書くと、『あんなのはスケートじゃない』と(振付師の○○も言っているから…)といった発言。
自分の振付師を100%信頼して、その振付師の考えをよく理解しているからなのだと思うのですが、でも今のフィギュア界で求められているのは、その振付師が安藤選手に言ったと思われる『あんなのスケートじゃない』『難しそうに見えてもそうでもない』と言う類のステップやスケーティングなんですよね。
なのでこの際、新しい環境で全てを変えて、生まれ変わる安藤選手を見てみたいなぁ~~~。
そして、トリノの結果がどうであれ、次のカナダで開かれるオリンピックで大輪の花を咲かせる安藤選手を是非、見たいと思っています。