多読レビュー:Far from the Tree | 英語多読のメイプルハウス

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英語多読図書のライブラリーを運営しているメイプルハウスのブログです。英米の児童書の書籍・多聴素材の紹介を中心に、運営ネタ、ITネタ、ジャズピアノまわりの音楽ネタを記載しています。

この本の裏表紙に書いているフレーズです

“Sometimes, family hurts each other. But after that’s done you bandage each other up, and you move on. Together... You’ve got us now, like it or not, and we’ve got you.”

 

Far from the Tree Far from the Tree
1,158円
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生まれてすぐに別の家庭へ養子に出された16歳のGrace, 14歳のMayaと、里親を転々としながら過ごしてきた17歳のJoaquinの3人の異父兄弟が、Graceが妊娠して意に沿わずに子供を養子に出さざるを得なくなったことがきっかけで再会し、それまでは自分の問題で悩む事で精一杯だった3人が徐々に打ち解けて、悩みを共有し、再生していくストーリーです。

 

2017年にベストセラーになった本で、ジャンルがYAなので、出てくる若者の会話がとても現代的でクールです。映画のセリフもこんな感じなんだろうなって思います。

 

主人公の3人がティーンエイジャーなので、ただでさえ色々悩みを抱えて悶々とするお年頃だと思うのですが、養子である事(GraceもMayaの両親どちらも2人が物心つく頃から「あなたは養子」と伝えているところが米国らしい)、そして冒頭からGraseの出産から始まり、Mayaは両親にもいろいろ問題があり、Joaquinは養子になることなく里親がころころ変わっていて、信頼出来る大人がいない状態。日本に住んでいる私はちょっと想像を超える設定で、洋書だからこそ出会えた物語です。

 

英語多読的な感想を言うと、彼ら、特にMayaのちょっと捻った言い回しの意味が知りたくて、結構辞書で調べました。また、”sibling”という単語もこの本で初めて知りました。

 

映画になっても見応えがありそうな素晴らしい青春物語で、読むと必ず心が打たれます。

 

今年になってから、児童書以外の本も読んでいますが、いやはや、奥が深くてこれから出会える本が沢山ありそうで楽しみです

 

 

 

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